見つめよう 根石の人ともの(根石小5年生の実践)
~福祉の村への訪問・福祉実践教室を通して~
根石学区には福祉の村という、障がい者支援を目的とした施設があります。昨年度、5年生がその施設の見学へ行きました。様々な施設の説明を受け、どのような方々が、どんな生活を送っているのかなど、たくさんのお話を聞くことができました。これまで見たり触れたりする機会のなかったことで、始めは戸惑っていたように見えましたが、紙いっぱいにメモをとったり、積極的に質問したりする姿も見られました。
今年度は、福祉の村への訪問ができませんでしたが、福祉実践教室を行いました。福祉実践教室では、たくさんの講師の方をお呼びし、車いす体験、手話体験、点字体験、要約筆記体験の4つの講座に分かれ、授業を行いました。障がいについてお話を聞いたり、実際に体験をしたりしました。
〈子供たちの感想〉
「初めて車いすに乗ったときはむずかしかったけど、なれてきたらすばやく自分でそうさすることができました。この経験を活かせるのでやれてよかったです。」
「今回の機会を通じて、点字ってすごいな、こんなに身の回りにあるんだなと思いました。そして初めて点字を読めたのでとてもうれしいです。」
「要約筆記はかんたんに大事なことだけを書いていたので、すばやくきれいな字で書かなきゃいけないんだなと思いました。」
「耳が聞こえない人の気持ちや、目でしか字を読み取れないつらさを知りました。」
見たときにわかる障がいもあれば、見た目ではわからない障がいがあることや、障がいのある方の気持ちを考えたり、その立場に立ったりすることの大切さを知ったという子や、今回の経験が必要になったときに家族にも活かしたいという子など、福祉実践教室を経験し、子どもたちは様々な感想をもちました。
福祉についての学習は、まだ始まったばかりです。今回体験したことをもとに、福祉について学習を深めていかなければと思います。
報告者:根石小 近藤 貴施先生