エコについて考えよう

 開校二年目の本校は、「エコスクール翔南」を宣誓している。校内には太陽光パネルや風力発電などのエコ施設があり、生徒たちの目の前に教材があふれている。しかし、どんな所が環境に配慮され、どのようにエコにつながっていくのか、その実態を知らない。そこで、翔南中学校建設に設計段階から携わってこられた市役所の方をゲストティーチャーとして招き、「工夫がいっぱい!翔南中のひみつ」というタイトルで講演会を開いた。上記以外にも、雨水利用、屋上緑化といったエコ施設があり、その詳細を知ると共に、マンホールトイレや運動場下に水槽があり、災害にも強い学校であることを学んだ。

 また、本校はECO委員会を中心に、資源回収に取り組んでいる。8がつく日を「ECOの日」とし、アルミ缶、ペットボトルキャップ、牛乳パックの3品目を回収している。しかし、参加率から見ると全校生徒の活動とはなっていない現状がある。

 そこで、「現在行っている資源回収を活性化させるためにはどうすればよいか?」というテーマで話し合いを行った。「時間や場所、回収品目にもっと幅をもたせた方がよい」という回収方法に関する意見や、「回収された資源がどのようにエコにつながっているのかを知ることから始めるべきだ」といった意識付けに関するものなど、様々な意見が出された。資源回収を身近な問題としてとらえ、一人一人が真剣に考え、意見を出し合う有意義な時間となった。

 現在は、「エコ資源の行方を探ろう」というテーマで、回収されたものがどのようにエコにつながっているのかについて調べ学習を進めている。「エコスクール翔南」の生徒として、今後もエコに関心を持ち続け、一個人として自分に何ができるか考え、行動できるようになってほしいと願っている。