共に生きていくとはどういうことか(根石小5年生の実践)

~身近の施設を訪問し、自分たちにできるボランティアを考えよう~

 根石小学校の東側には、福祉の村という施設が存在します。岡崎市が地域の高齢者及び心身障がい者の福祉向上を図るため、昭和49年に総合福祉センターとして開設した施設です。そこから現在は、10の施設が事業を行っています。そこに、根石小学校の5年生が見学へ行きました。

 実際に障がいのある方を目の前にしたとき、子供たちはどう接したらよいのか戸惑った様子を見せました。全員が、施設の方の説明を真剣に聞き入っていました。重度の障がいをもつ方から、「こんにちは。」と声をかけられ手を振られると、一生懸命に挨拶を返し手を振り返す姿がありました。障がいがある方と接して何かを感じただけではありません。この施設で働いている人の優しさにも気づく体験でした。

 

児童の感想

  • 僕は、この福祉の村には心優しい人がいっぱいいることが分かりました。傷がいがある方の気持ちをしっかり考え、マッサージやリハビリをしているのだなと思いました。
  • 障がいがある子供たちも、僕たちと同じ環境で育っていると思いました。
  • ご飯も食べやすくしたり、薬もとろみをつけたり、働いている人達が施設に通ってくる人を大切にしていることが分かりました。
  • 障がいのある方でも、一生懸命働いていることが分かりました。

 

これから調べてみたいこと

  • 障がいのある方は、今後どうなっていくのか。
  • 募金がどのように使われるのか。

 

まとめ

 最後の質問の時間に、「僕たちにできることは何ですか。」という質問が児童からでました。この時、障がいがある方とも共に生きていく思いをもったと感じました。子供たちの中で何かが変わった瞬間でした。施設の職員の方からは、「交流をすること、その人を知ること、そういった体験の中で自分たちにできることを見つけていくことです。」と教わることができました。

 また、児童から「一番大変なことは何ですか。」という質問が出ました。そこで、施設の職員の方から、「大変と感じるのではなく、おもしろいと感じます。一人ひとりに合わせたサービスをし、喜んでもらえることが楽しく、やりがいに感じます。」といったお話をしていただけました。『はたらく』といった意味にも触れる体験でした。