~みんなでつくろう!Happy♡羽根☆Town~

 羽根小学校5年生の総合的な学習では、福祉体験活動を通して、福祉を身近に捉えながら、自分たちにできることを考え、実践していこうとする態度の育成を目指している。

 第1時「福祉って何だろう?」では、「福祉」を中心に、思いつくことをウェビングマップにまとめた。しかし、福祉という言葉を聞いたことがない児童や、聞いたことはあるがよく分からないという児童が多く、介護というキーワードしかでなかった。そこで、パソコンや本を使って福祉とは何かについて調べ学習を行うことにした。

 子どもたちは調べ学習を通して、福祉とは、「みんなが幸せに生活すること」であり、手話や点字、盲導犬、ユニバーサルデザインなどがあることを知った。また、自動販売機やシャンプーボトルなどにもみんなが使いやすい工夫がされており、自分にも関わることなのだと気付いたことで、福祉を身近なものとして捉えることができた。そして、高齢者や障がいのある人がどのようなことで困っているのか知りたいという新たな課題が出てきた。

 課題解決のために、「実際に体験をする」、「施設を訪問して話を聞く」という案が子供から出てきた。そこでまず初めに、アイマスクをつけての盲人体験を行った。体験を通して、「とにかく怖い」「階段の終わりが分からなくてこけそうになった」「突然声をかけられるとビックリする」ということを実感し、サポートするときは少し前を歩いて、事前に声をかけることが大切だということ、黄色い点字ブロックの上は歩かないようにするなど、気付くことができた。

 今後は、車いすや手話の体験、学区のお年寄りとの交流、高齢者施設訪問などを通して、さらに福祉についての理解を深め、自分たちにできることを考え、実践しようという意識を高めていきたい。

報告者:羽根小学校 夏目 恵佑先生