岡崎特別支援学校との交流会 『自分が笑えばみんなが笑う!つながろう笑顔の輪』

 本校での岡崎特別支援学校との交流会(以後岡特交流)は30年以上続いており、本校1年生の特色ある活動の一つとなっている。入学した生徒たちの中で、岡特交流を楽しみにしている生徒も多くいる。岡特交流の実行委員を募集すると多くの生徒が立候補した。実行委員が中心となり、岡特交流の企画、運営をした。岡特生と一緒に笑い合って絆を深めたいという願いを込めて岡特交流のテーマを『自分が笑えばみんなが笑う!つながろう笑顔の輪』とした。

 

 第1回岡特交流会は岡崎特別支援学校に東海中の生徒が行き、交流をした。東海中生が自分たちとかかわり合いながら楽しめるように、と岡崎特別支援学校の生徒(以後岡特生)が先生と相談しながらレクリエーションを準備してくれていた。障がいの種類や程度によって準備されているものは異なっていたが、生徒たちは岡特生の手を引いたり、段差を避けて車いすを引いたりするなど、温かく関わろうとする姿が見られた。岡特生と笑顔でかかわることで、心の触れ合いができていることがわかる。(資料1)

(資料1)第1回岡特交流の生徒の事後感想より

 自分からたくさん笑ってかかわると岡特の子も一緒に笑ってくれました。岡特生に笑いかける人がたくさんいてうれしく思いました。今回は楽しませてもらったので第2回の交流会では私たちが楽しませてあげたいです。

 

 第2回岡特交流に向けての準備では、生徒たちは「今度は私たちが楽しませてあげたい」「岡特生の『笑顔の輪』をもっとつなげられるようにしよう」と考えた。自分たちとふれ合いながら岡特生がどうしたら笑顔になれるか考えて、レクリエーションや贈り物を考えた。第1回岡特交流の経験を踏まえて、自分のグループにいる岡特生には何ができるか考えたり、岡崎特別支援学校の先生と打ち合わせをしたりして第2回岡特交流の内容を決めていった。ボーリングゲームではボールを転がす台をつくったり、体を動かすことができない岡特生に歌を贈ったりするなど、自分たちとかかわりながら楽しんでもらえるように様々な工夫ができた。岡特生を東海中学に迎えての第2回岡特交流では、場所が東海中ということもあり戸惑っている岡特生もいたが、レクリエーションや身振り手振りをつけた会話などでコミュニケーションをとっていく中で、徐々に互いの緊張がほぐれてきて、たくさんの笑顔が見られるようになった。磁石を使った魚釣りや風船バレー、ボーリング、人間すごろくなど、岡特生のために準備したものを喜んでもらうことができ、生徒たちはとても充実した岡特交流になった。生徒の事後感想からもそれが読み取れる。(資料2)

(資料2)第2回岡特交流の生徒の事後感想より

 交流会が終わるとき○◯さんがとても悲しそうな顔をしていて、私もさみしくなりました。ボーリングのときはたくさんストライクを取っていてすごいねと言ったら笑ってくれました。笑顔を見ると私ももっと笑顔になりました。他にも笑顔がたくさん見れて、岡特生と私たちで笑顔の輪を広げられたいい交流会になったと思います。