『チャレンジ・ザ・米作り2010』~米作りを通して、感謝の気持ちを育む~

 5年生は総合的な学習の時間の学習テーマを『チャレンジ・ザ・米作り2010』とし、地域の方々にご指導いただきながら、米作りに挑戦しています。

 5月に田植えをしてからは生き物調べや稲の生長観察に熱心に取り組みました。その中で、愛知県やわずかな地域にしか生息しない「ヒメタイコウチ」を見つけることができ、「藤川の田んぼはすごいな」「もっといろんな生き物を見つけたい」という思いをふくらませました。子どもたちは新しい発見がいっぱいできる田んぼや稲に関心を高くもち、下校後も田んぼに足を運びました。その姿を見た田んぼの先生が、「子どもたちが何度も来てくれるから嬉しいよ」とほめてくださいました。田んぼの先生方のお世話や子どもたちの熱心なかかわりもあり、稲は順調に育ちました。そして、田んぼで見つけた虫や植物の様子を『生き物マップ』にまとめ、藤川小の作品がCOP10のナディアパーク会場に展示されました。子どもたちにとっての最高の思い出になりました。

 何度も田んぼに足を運び、熱心に観察をしてきたからこそ、子どもたちは稲への愛着が大きくなったようで、稲刈りを前にして、「稲を刈ってしまうのは寂しい」と観察ができなくなる寂しさを感じていました。それと同時に、「お世話になっている方々、田んぼ、稲などに感謝の気持ちをもって、一粒も無駄にしないように稲刈りをしよう」というように、感謝の気持ちをふくらませることができました。そして、「命の大切さ」にも目が向くようになりました。また、田んぼの先生のご厚意で、田起こし、代かき、田植え、すげなわ作り、はざかけ、脱穀などの作業を昔ながらの手作業で体験でき、先人の苦労と共に生活の工夫を学ぶことができ、「農業ってすごい」という農業の見方が深まりました。残すはもみすり、脱穀の作業になります。お世話になった方々、共に汗を流した仲間と収穫を味わいたいです。