未来の地球を生きる 私たちのエネルギー

 本校では7年前から『ジグソー学習』という形態をとり、道徳などの授業を定期的に行っている。ジグソー学習とは、学級を4分割し(A・B・C・Dなど)、Aグループの生徒だけを一つの教室に集め(カウンターパート学級)あるテーマに沿った授業を行う、Bグル^プの生徒は別の教室で、別のテーマの授業を…。そして、次の時間にA~Dグループの4人が自分の学級で一つの班を作り、お互いが前時に学習してきた内容を教え合い、学習を共有するといった学習形態である。今回の3年生では、そのジグソー学習と環境教育プログラムをコラボして、学習形態を考え実践した。

 

 今回実践を行った学習課題は、環境プログラム・ワークシート④『低炭素社会実現に向けた様々な取組を考えよう』である。学習キーワードを9つ決め、カウンターパート学級を9つ用意した。(①省エネ住宅 ②モルディブの環境税 ③カーボンオフセット ④カーシェアリング ⑤ゴミ発電 ⑥ヒートポンプ ⑦ゼロウェイスト宣言 ⑧次世代自動車 ⑨フードマイレージ)自分が興味を示した内容の学級に学びに行き、そこで得た学習知識を、自分の学級で班員にジェスチャーを用いたり資料を示しながら真剣に伝えようとしていた。生徒は基本的には、人に教えることは好きである。しかし、なかなかうまく伝えられない所から、人に物事を伝えることの難しさを学び、伝わった時の満足感や達成感を感じる。また「自分が責任をもって学習してこないと、班員が学ぶことができず、迷惑をかける」など、この学習形態を通して、集団生活の多くの事を感じ学んでいる。生徒に存在認識を感じさせる上では、非常に適した学習形態だと感じた。

 

 今後も、本校の特色を生かした学習形態を取り入れ、環境教育に力を注いでいきたいと考える。