伊賀川洪水から、防災対策を考えよう

 広幡小学校の4年生の総合的な学習の時間では、災害に対して、自分にできる防災の取り組みを考える活動に取り組んでいます。1学期は、平成20年8月、学区に流れる伊賀川で起きた集中豪雨による洪水について調べています。今回は、洪水を体験された方と市役所の方をお招きし、映像やお話を通して、洪水被害への対策として何ができるのかを考えました。

                                         

 最初に、児童は、洪水を体験された方から、集中豪雨の状況について話を聞いたり映像を見たりしました。外に出て歩けない程の豪雨だったので、家の2階に避難したそうです。水が地上から2.8mまで上がってきて、電気も消えてしまい、どうなるんだろうと不安な気持ちでいっぱいだったことが、児童も理解できました。また、災害時には回線が混み合い、119番には電話が通じにくいことも分かり、児童は家族で早く避難する必要性に気付きました。

 

 次に、洪水後の町の様子や生活について、話をお聞きしました。ボランティアの方の協力を得てごみを片付けることができましたが、自分の生活を取り戻せたのは、洪水から2か月後だったそうです。家の修理を希望しても、大工さんがおらず、半年間も修理できなかったことが分かりました。

 

 最後に、命が一番大事であるということ、一番つらかったのは、思い出をなくしたことであると教えてくださいました。児童からは、今、自分にできる洪水対策を考える姿が見られました。

 

 また、市役所の方からは、防災ラジオについての話をお聞きしました。電源が自動的に入り、緊急地震速報などが流れるラジオがあることを知り、驚いていました。

 

 今後は、洪水以外の災害についても学ぶ予定です。「自分の命は自分で守る」「大切なもの(お宝)は自分で守る」。そのために、自分はどのような取り組みができるのか、考える力をいっそう育んでいきたいです。