アオサギから川と森林へ(生平小5年生の実践)
「アオサギから学ぶ 自然のつながり」
本校は、豊かな自然を生かした愛鳥活動を30年以上にわたって行っている。この活動の一つとして、学級ごとに「愛鳥」を決めて、総合的な学習の時間「ふるさとタイム」にて愛鳥の追究をしている。また、近年では、環境保全活動に力を入れており、地域の里山である「蛍流の森」での活動も行っている。
本年度の5年生の愛鳥は「アオサギ」である。アオサギはサギ類の中でも最大の大きさをほこり、水辺で魚類や両生類などを多く捕食する野鳥である。生態を調べた子どもたちから「アオサギがどんな魚を食べているか調べるために男川に調査に行こう」という声があがった。早速、魚を捕まえるための仕掛けを作り、男川に出かけた。そこでオイカワやカワムツなどの魚を捕獲することができた。この時、川岸にごみがたくさんあることに気づいた。
後日、男川がきれいなのかどうかを調べるために、岡崎市役所の環境教室で、指標生物を通して男川のきれい度を調べた。結果としては「ややきれい」だった。ごみの多さから、男川が汚いと思っていた子どもたちは、意外そうな様子であった。
「アオサギのために、男川をややきれいじゃなくて、きれいな川にしよう。」と男川でのごみ拾いが始まった。様々なごみが落ちていて、子どもたちは驚きと戸惑いを感じていた様子であった。また、台風の後には大型のごみがたくさん流れ着いており、上流からのごみの影響を考えることとなった。
10月と11月に蛍流の森での自然体験学習と間伐体験を予定している。これらの活動を通して、愛鳥アオサギと川と森林のつながりを感じ取り、ごみ拾いにとどまらず間伐などの里山整備の必要性も考えていくこととなる。生態系のつながりや生物多様性を学ぶ中で、子どもたちが自然と共生する重要性を体感してくれることを願っている。