職場体験学習「私の歩む道」

 本校では、夏休み中に職場体験学習を行っている。そのため、1学期に、自分の興味がある職業をいくつか調べ、さまざまな職種について知る機会を設けた。また、社会人として大切なマナーや実際のあいさつの仕方、職場までの公共交通機関の利用の仕方を学んだ。

 生徒は、夏休みの前半グループと後半グループに分かれ、どちらかで参加した。職場体験学習中は、その日の活動や学んだこと、職場で取り組まれていた環境によいことなどを、しおりへ記入した。

 2学期には、職場体験学習を通して学んだことをまとめ、発表会を開いた。生徒たちは、友達の行ってきた仕事や学んだことに興味深く聞いていた。また、自分の体験を、堂々と、実感のこもった話し方で発表していた。

 職場体験発表会後、「どうして人は働くのか」という働く意義を考える場を設けた。生徒は、これまでの学習や体験から、仕事は、「生活するため」「存在価値を確かめるため」といった自分自身のためだけでなく、「家族のため」「会社のため」といった相手のため、さらには、「人々の暮らしをよくするため」といった社会全体のために働くのだと考えることができた。その上で、働いていく上で必要な能力や身につけていきたいことを考えた。これらの体験や学習から、自分の将来像を考え、3学期の立志の式へとつなげていきたい。