~いのちを守る 自助の力を高めるために~

 城南小学校の4年生は、総合的な学習の時間で、自然災害に対しての防災を学び、防災の大切さを全校に発信する活動を行いました。

 事前に社会科「くらしを守る」の学習で、防災をするうえで必要な3要素【自助(自分で自分の命を守る)公助(行政機関が命を守る)共助(地域の方と協力して命を守る】について学びました。そこで、大震災に備え、どんなときでも自分のいのちを守ることができるようにとの思いから、「自助」に視点をおき「いのちを守る~自助の力を高めるために~」とテーマを設定しました。

 市役所市民生活防災課の方を招き、防災教室を行いました。そこでは、東日本大震災の被害の様子やどんな備えをすればいいのかを教えてもらいました。また、南海トラフ地震が起こる可能性が70~80%であり、城南小学区では震度6強の立っていられないほどの大地震が起こるということを知り、大地震に対して自分たちは何ができるのかを考え始めました。そこで、防災教室で学んだことをもとに、各家庭で家具の固定や防災グッズの確認をしたり、通学路の危険な箇所を探し地図に印をつけたりしました。子どもたちは実際に起こったときのことを想定し、意欲的に取り組みました。

 城南小学校には、総合的な学習の一環として、学びを発信する城南シティカーニバルがあります。子どもたちが学んできたことをお店として発信し、学びを広めていく場です。城南シティカーニバルでは「遊びながら 学べる 防災広場」を出店しました。地震のメカニズムを知ってもらうブースや、防災クイズや非常食紹介ブースなど、コロナ禍を意識して、自分たちが学習したことを分かりやすく伝えられるように4つのブースを設置しました。模型を作成し地震の起こり方を体験してもらったり、非常持ち出し袋の中身を見せながら説明したり、保護者や他学年の児童に防災の大切さを伝えることができました。これまでの学習を通して、自助の力の大切さに気づき、一人ひとり防災意識を高めることができました。

    

報告者:城南小学校 丹羽 桃香先生