東レ岡崎工場のひみつを探ろう~岡崎市環境学習活用ガイドより~

 昨年度、生活科で学区探検を行い、東レ岡崎工場を見つけた。「ここで、お父さんが働いているよ。」「お祭りがあって、中に入ったことがあるよ。」と子供たちが話をしてくれた。しかし、東レ岡崎工場に入ることができず、中の様子を知ることができなかった。3年生で総合的な学習が始まり、「われら 矢東探検隊」をテーマに、1学期は学区の今(現在)、2学期は昔(過去)、そして3学期は未来について学習を行うことにした。東レ岡崎工場については、1学期の学区探検を行ったときにも気になった場所になった。

 

 矢作東小には、昔の学区の写真が廊下に掲示されている。その写真の中に、東レ岡崎工場があった。そこで、1学期に学習した現在の学区の地図と見比べてみると、東レ岡崎工場の敷地内に、矢作橋駅から工場へと線路が引かれていることに気づいた。当時、輸送に使われていた「引き込み線」である。しかし、今現在、引き込み線はない。そこで、岡崎市環境学習活用ガイドを使い、学区の土地利用の変化や2年生の時に学習できなかったことを学ぶために、東レ岡崎工場へ社会見学に行くことにした。

 

 東レ岡崎工場では、①スライドを使っての概要説明②ショールーム見学③キッズサイエンス(当社製品を用いて環境に関する取組の説明)を行った。東レ岡崎工場は、名古屋ドーム8個分入る大きさで、ショールームには、工場内に引き込み線が引かれている様子がわかるジオラマが展示してあった。子供たちは、本当に線路が工場の中まであったことを知り、今日歩いてきた道は、昔は線路だったこと、周りは田んぼが多かったことも確認することができた。また、現在の航空写真も展示してあり、子供たちは自分の家を探したり、矢作橋駅から東レまでの道を指でたどったりしながら、引き込み線へと続く線路を想像していた。またショールームには、2年生の時に知りたかった、工場で作られている製品が展示してあり、材料、製造過程も知ることができた。最後に、キッズサイエンスを行った。岡崎工場で作られている繊維を使っての体験型実験である。「「丈夫・つよい」「環境」「きれいにする」「安心」をキーワードに、興味津々楽しく実験に参加することができた。

 

 矢作東学区には、今年で58年目になる東レ岡崎工場があること。工場の発展や環境の変化によって、東レ岡崎工場の周りが様変わりしたことが分かった。他にも寺や神社、朝市(三八市)など、昔のままのものもある。昔の矢東学区に大いにふれた3年生の子供たちが、3学期に未来の矢東学区について学習をしていく。どんな未来を考えているのか楽しみである。