「できるのか?人間と自然の共生」

 今年度、矢作北中学校の1年生は岡崎市の環境プログラムにそって、自然との共生をテーマに学習をしている。

 1学期は山の学習でのオリエンテーリングやウォークラリーを通して、自然の様子に関心をもてるようにした。

 2学期からはプログラムの中にある絶滅危惧種や外来種についての勉強を進めた。

 日本産のトキが絶滅したことは多くの生徒が既に知っており、最後の1羽となったキンのはく製の写真やガラパゴス諸島に生息するゾウガメの一種で、最後の1頭となったロンサムジョージの写真を見せ、絶滅の恐れを意識させた。その後、パソコン室で絶滅危惧種を調べていく中で、メダカなどの身近な生物も絶滅危惧となっており、緊急の問題であると実感できた。

 絶滅の原因として外来種の問題を調べる際にも、パソコンなどを活用した。また、ちょうど1年生の担任に滋賀県出身の教員がいたことから、プログラムのワークシートに載っている「琵琶湖バス天丼」を食べてきてもらい、その感想も話してもらった。

 2学期の終わりに、本校の生徒にとって最も身近な自然環境として矢作川原に自然と人工物を探しに行った。堤防や日名橋のように一目で見て人工物と分かるものが意外に多いこと。芝生や竹林のように自然のままのように思っていても、それは人工的につくられた環境、人の手が入ったことでできた環境であることを知り、とても驚いていた。

 今後は自然との共生についてさらに理解を深めていく予定である。