「伊賀川にホタルをとばそう」

~調べよう自然のつながり、命あふれる生物たち~

 

 6月。ホタルが飛んだ。わずか3匹だったが、確かに、伊賀川にホタルが飛んだ。

 4年生の頃から「梅っ子タイム」(総合的な学習の時間)の教材としてかかわってきた学区を流れる伊賀川。「梅園学区クリーン作戦」や水質調査、生き物調査を続けてきた子どもたちは、再びホタルの生息する伊賀川にしたいという願いを持ち始めた。そこで、今年の5月。5年生125名で、ホタルの幼虫を少しであったが放流した。

 このホタルが、伊賀川の夜空に元気に舞ったのをきっかけに、子どもたちは、学区を流れる伊賀川を、今、再びホタルの舞い踊る川にしようという夢を描きはじめた。そこで、この夢の実現に向けて、岡崎市の環境プログラムと、企業の講座を取り入れた環境教育を実践することにした。

 11月の中旬、19時間完了(総合的な学習の時間)15時間目、「環境を守る必要性を考え、これから自分たちにできることを考えよう。」の授業が行われた。「未来の子孫のためにきれいな伊賀川を残したい」「生き物の命をつないでいきたい」と、子どもたちは、環境を守って行く必要性を考えた。ここでは、今まで追究を続けてきた伊賀川から、視点をもっと地球環境をグローバルな見方ができるように。そして、それが、6年生の学習へと継続していくように考えた。グーグルアースや三河湾で獲れた海産物を提示しながら活発な話し合いの授業が展開された。