羽根学区の環境を考えよう(羽根小4年生の実践)
ツバメ博士になろう
羽根小学校の4年生の総合学習では、学区の環境について調査し、身近な自然の様子を知る活動に取り組んでいます。1学期は、理科「季節と生き物(春)」と関連させて、春を告げる渡り鳥「ツバメ」を追及しています。
学校の近くにある「岩瀬食品」の車庫に毎年ツバメが営巣しています。今年もやはり、たくさんのツバメがやってきていることを聞いて、観察に出かけました。「ツバメ」という鳥の名前を聞いたことのある子は多かったものの、実際に子育てをしている様子を初めて観察した子供たちは、黄色いくちばしを力いっぱい開けて餌をねだるヒナの様子、頻繁に餌を運んでくる親鳥の飛ぶスピードに驚き、他にも巣がないだろうか、一日に何回運んでくるのだろう、ヒナがどのように育っていくのか調べたいなど様々な疑問を持ちました。そこで、学区の「ツバメの巣マップ」作製を目標に、ツバメの巣調査をスタートしました。
子供たちが個々に調べてきた情報をもとに、巣のある場所を探しに行く時間を設けて、本当に巣があるのか、子育てはしているのか、空の巣なのかを地図に落としていくと、実際に子育てしている巣は半部以下であることや、カラス、猫、スズメなどに襲われて子育てを放棄してしまった巣があること、また、1度だけでなく2回目の子育てをしている巣があることなど、様々なことがわかってきました。調査していると、巣のある家や店舗の方が出てきて、「ここの巣はね・・・。」など教えてくださることも何度も経験しました。
調査を進めるとともに、それぞれが抱いた疑問を図書資料、インターネット、巣のある家の方にインタビューする、など多様な方面から調べて、「ツバメ博士」を目指しながら、今年の「羽根学区のツバメの巣マップ」を完成させたいと考えています。子の学習を通して、平地ながら田畑がほとんどなく大きな道路や大型店の多い学区にも、毎年やってくるツバメに愛着を持ち、環境を大切にする気持ちを育てていきたいと願っています。