自分の家に合う防災マニュアルを作り、さらに地域に目を向けた活動ができるようにしよう

 北中学校は、東日本大震災より、被災した石巻市にある湊中学校との交流を通して、物的・精神的支援を行ってきました。しかし、今年度からは、被災地への支援だけでなく、自分たちの地域に根差した防災活動に目を向けた取り組みをしたいと考えました。そこで、我が校1年生の総合学習では、「地域の防災マップ」を作るための学習に取り組んでいます。

 まず、「災害チェックシート」を使用して、防災に関する知識がどれくらいあるかをチェックしたり、防災への意識向上を図ったりました。さらに個人では、自分の通学路や家の周りで災害時に活用できる場所や、危ないと思う場所を調査し、学級で話し合いの場を設け、まとめた意見を発表しました。さらに、家族との連絡方法を時間や場所によってどのようにするかを家で話し合ってもらい、待ち合わせ場所や避難場所へのルート確認のための地図も書きました。

 「防災MAP北中学区」を作るために、実際に学区に出て、「災害時に役に立つところ」、「危険な箇所」「AEDの設置場所」等への調査をしました。グループに分かれ、カメラ係は危険箇所や役立ちポイントを写真に収めました。さらに、学区の地図にそれらを書き込めるようにしました。順調に調査を行っていますので、2月中にはMAPを完成させたいと考えています。こういった活動で、生徒たちの防災への意識がどんどん高まり、自分や家族のためだけでなく、地域の方々とのつながりを大切にしたいという思いも強く生まれてきました。