特別支援学校との交流会を開こう ~楽しさを求めて、自分たちにできることを考える~(本宿小4年生の実践)

 本宿小学校は東山という山がすぐそばにあり、時には猿の姿を見ることができます。また、学区には徳川家康が幼少期を過ごしたと言われている法蔵時というお寺もあり、自然と歴史に囲まれている学校です。さらに、岡崎特別支援学校があり、毎年1年生から6年生が学年ごとに交流会を開いています。

 4年生では、交流会を自分たちで企画・運営し、「特別支援学校の友達を楽しませたい」という気持ちから、ワークショップ形式で様々なゲームのお店を出店します。

 まずは、自己紹介カードの交換から始まり、どんなゲームなら楽しんでもらえるか話し合いをして決めます。今年は“とんとん相撲”“新聞わり”“ボウリング”“魚釣り”のお店を出すことになりました。それぞれのグループが特別支援学校の友達が楽しめるためにはどうしたらよいか考え、遊び方や景品を工夫しました。ワークショップが終わると、運動会で行った演技の披露です。この披露会をとても楽しみにしていることを知り、今年はソーラン節を交流会用に少しアレンジをして力一杯踊ってきました。

 本宿小の児童からの披露が終わると、特別支援学校の児童達からメッセージや感謝の演奏があり、一生懸命に楽器を演奏してくれる姿に心打たれる児童もいました。交流会後にはお互いに感謝の手紙を送り合い、来年の交流会へと気持ちを高めます。このような経験から、友達や周りの人に楽しんでもらう喜びや、人を楽しませる大変さなどを実感することができました。

〈児童の感想〉

  • 自分たちの考えたゲームで楽しんでくれていてとてもうれしかったです。 
  • ルールや景品をどうするかということをグループで話し合いをするのがとても大変でしたが、特別支援学校の友達が楽しんでくれているのを見てとてもうれしかったです。
  • 始めは緊張してなかな話しかけたりすることができなかったけど、ゲームを一緒に回っているとだんだん仲良くなって、最後は好きな食べ物や好きな遊びについて話すことができてよかったです。
  • 特別支援学校の子が喜んでくれると、私までうれしくなって、一生懸命話し合いをして考えてよかったです。
  • 私ががんばったことは景品づくりです。特別支援学校の友達が、どのようなものをもらったらうれしいかを考えながら、折り紙の本を見ながら丁寧に折りました。