「かたのササユリの里」

 本校では,生活科と総合的な学習を「木の芽学習」と名付け,子どもたちの足元である「ふるさと形埜」に活動の原点を置いた学習を進めています。

 その中で3年生は,毎年,ヤママユガの飼育活動とササユリの調査活動・播種作業に取り組んでいます。今回は,ササユリの活動についてご紹介します。

 形埜学区には、平成12年度に結成された「かたのササユリの里育成会」があります。その会の方にご指導いただき、毎年3年生がササユリの調査活動と播種作業を行っています。

 6月には,学区内の群生地でササユリの観察会を開きました。平成19年度は1823本、平成20年度は2354本、平成21年度は 2083本,そして今年度は,2108本でした。校内に作った「ササユリの里」でも,7年,8年前の3年生が播種したササユリが咲いています。

 校長先生と一緒に,学区のササユリの開花状況を地図にまとめました。

 また,12月14日には,育成会と一緒にササユリの播種作業をしました。先輩たちが播種し,校内で咲いたササユリの種や育成会の方が持って来て下さった種をたくさん蒔きました。育成会には,3年児童の祖父母にあたる方も複数おみえになり,自分のお孫さんが種をまいている姿を温かく見守っていて下さいました。この日,播種したササユリは,プランター45箱でした。

 「私は,ササユリの種を見たことがありましたが,あらためて見てみると,種がぎっしりつまっていて少しびっくりしました。もう一つびっくりしたことがあります。それは種が軽いことです。種を見たことはあったけど,こんなに軽くてびっくりしました。」

 「ササユリの花が咲いてからできる種が400粒ぐらい入っていると言われたので,びっくりしました。ササユリの芽が2年後に出ると言ったので,そんなにかかるのか,と思いました。ササユリがたくさん育ってほしいと思いました。」

 など,家の近くでササユリを目にしている子も,「初めて知ることがいっぱい。」と,貴重な体験ができました。