~身の回りに起こっている環境問題を自分事としてとらえて、自分たちにできる環境改善活動を行おう~

 

 今年度の六ツ美中学校1年生の総合学習のテーマは「身の回りに起こっている環境問題を自分事としてとらえて、自分たちにできる環境改善活動を行おう」になった。


 4月に学区の今と昔の動植物についての話し合いを行い、動植物が減少していることに気が付いた。どうして減ってしまうのかを考えていくうちに絶滅というキーワードが生徒から出てきた。そこで、生物の絶滅と自分たちの生活がどのようにかかわっているかを調べる活動を行った。調べたことを発表する時間を設けたが、調べたことを発表するだけで自分事としてとらえることができていなかったため、東山動植物園に行き、絶滅危惧種について学ぶ機会をもった。実際に絶滅してしまった動物の絶滅までの流れや絶滅しかけている動物の保護活動などの話を聞いた。東山動植物園に行った後、生き物の絶滅までのメカニズムをもう一度調べていくうちに環境問題が大きく関わってくることに気が付いた。

 そこで、2学期には環境問題とその対策について調べ、クラス内で共有した。身の回りに起こっている環境問題は、大気汚染、地球温暖化、水質汚染、ごみ問題などが出てきた。その中から自分たちでできそうな環境改善活動を考えていった。個人で活動計画を立て、冬休みにその活動を行った。ただ、自分たちが行ってきた活動が環境改善活動につながっているか実感がまだもてていないようであったため、市の職員の方をお招きし、環境学習を行った。ここで学んだことは、岡崎市全体でもとても多くのごみが出てきていること、分別をすることで再利用することができるものもあることだった。そして、小さな活動でも続けていくことが改善につながることであった。そこで、学年全体で環境改善活動を行うことに決まった。

 活動計画を立てる際には、学年全員が環境改善活動に取り組めること、移動時間も考えることなどを踏まえて活動場所を選んでいった。活動場所を決めた後は、落ちているごみの種類やなぜこのようなごみが落ちているのかの予想を班別で話し合いを行った。

 2月に矢作川の河川敷の清掃活動を行った。落ちているごみはペットボトルやたばこの吸い殻などのポイ捨てされているものも多かったが、テレビや冷蔵庫の扉などの家電製品なども出てきた。生徒からは意図的に捨てないとああいったごみは出てこないだろうという話も出てきた。今後生活していく中で環境問題は自分たちの生活とかかわってくることが多い。


 少しでも住みやすくしていくためにもごみを出す量を減らすといった自分たちから積み重ねていく活動が大切であることを1年生は学んだと思う。

報告者:六ツ美中学校 笠井 和也先生