伝えよう「環境推進地区ぼくたちわたしたちの形埜」

 本校は、「木の芽学習」と称し、各学年で自然活動を生かした総合的な学習や生活科の学習を展開している。高学年になると、自然のすばらしさを体で感じる中で、この自然がいつまでも保たれるようにと願い、環境を守ることの大切さを実感し、環境のための活動に取り組んでいくようになる。また、学区の方々の中にも、廃油石鹸作り、ササユリの咲く環境の整備など、環境活動に取り組む方々が多くいる。本年度、6年生で学区の良いところを調べた際、子どもたちは、形埜学区がこうした環境活動の多い学区であることに気づいた。まさに形埜学区は「環境推進地区」と言えるということを知ったのである。そこで、子どもたちは、2学期、環境を守ることの大切さや形埜のすばらしさを伝えようと、いろいろなところで「環境推進地区形埜」を発信する活動を行った。

 まず、他の地域の同じ6年生に伝えようと、9月、大樹寺小学校へ行き、大樹寺小6年1組の子どもたちに向けて発表をした。子どもたちは、緊張しながらも、がんばって話し、環境の大切さと環境活動に取り組む形埜のすばらしさを伝えることができた。

 11月には、形埜学区の人たちに対して、学区の良さを改めて認識してもらい、さらなる環境運動の取り組みを促そうと、学芸会で地域の人たちに向けて発表をした。学芸会の昼休憩を利用して、地域の人たちが作った廃油石鹸を販売する活動も行った。

 さらに11月下旬には、東ロータリークラブの例会に参加して、会員の方々に向けて発表をし、さまざまな環境活動に取り組む形埜学区をアピールした。

 こうした発信活動を続けていく中で、子どもたちは、もっと広くいろんな地域の人に「環境推進地区形埜」を伝えたいという思いを強くもつようになった。そこで、地球温暖化防止隊が開催する「わくわく省エネ教室」に参加し、そのイベント内で発表活動をすることにした。こうして12月、りぶら3階で開催された「わくわく省エネ教室」で、発表を行った。子どもたちは、他のいろいろな学区の小中学生やその保護者の方々の前で、堂々と環境を守ることの大切さ、形埜学区のすばらしさを伝えることができた。

 何度も行ったこうした発信活動を通して、6年生の子どもたちは成長していった。次第に自分の思いを伝える話し方を身につけていった。そして、学校の外に出て他の地域の人たちの目線で自分たちの形埜学区を見つめなおすことで、より一層、自分たちの住む地域に誇りを持つことができたのである。3学期は、環境活動として炭作りに取り組んでいる。また、「環境推進地区形埜」を広報しようとDVD作りも進めている。これからも新たな挑戦を続けることで、6年生の子どもたちがさらに大きく成長していくことであろう。