志をもって生きる大人の話を聞く(竜海中3年生の実践)
夢~今を見つめ、未来を紡ぐ~
竜海中学校の3年生の総合では、職業についての知識や視野を広げ、今の自分を見つめ直すとともに、未来の自分を思い描き、その実現に向けて自己を高めることを目標にキャリア教育に取り組んでいます。今回は、親や親せき、教師ではなく、志をもって活躍している人の話を聞くことで今の自分を見つめ直してほしいと願い、文字職人である杉浦誠司さんを招いて講演会を行いました。
杉浦誠司さんは、自分の本当の夢を追い求めるために、様々な職業を体験される中で、感じてきたことを語られました。その中で、夢は自分を輝かせるためにあることや、自分は自分でしか変えられないことを教えてもらいました。また、自分の将来の職業に就くことを目標にするのではなく、「なぜその職業なのか」「だれのためなのか」「その職業に就いたら何をしたいのか」など、その先にあるものを大切にするとよいことも伝えていただきました。また、講話の最後には、パフォーマンスを見せていただき、生徒たちに向けて「めっせー字」をいただきました。生徒たちの質問にも、一つ一つ丁寧に答えていただきました。
生徒たちは、杉浦さんの巧みで魅力的な話にすっかり引き込まれ、終始楽しみながら話を聞くことができました。講演会の後に、杉浦さんの話の中で強く心に残ったことや自分の夢に対する思いなどをまとめました。「自分の夢を絶対に叶えたい」「もっと今の自分を知っていきたい」「将来どんな仕事に就いても誰よりも頑張れるような強い気持ちを持ちたい」など、自分の将来に向けて前向きな気持ちを高めることができました。
2学期も終わりに近づき、生徒たちは中学卒業後の進路について意識を高めています。中には、不安や焦りを感じている生徒もいます。しかし、来年度以降の自分の未来についても前向きに見据えていけるようにしていきたいと思っています。今後は、12月2日に「文化講座」と題し、14名の講師を招き、さまざまな分野の体験活動を交えながら講話を聞く会を計画しています。