身近にある水の大切さを考え、節水してみよう

 4年生の社会科の単元「住みよいくらしをつくる」では、水についての内容を扱った。普段水をどんな場面で使っているのかを、学校・家庭・社会に分けて考え、自分達の周りには、水が役立っていることを話し合った。風呂のお湯や手洗いの水など、身近な内容についての意見が多くあがることで、子ども達は意欲的に授業に参加する姿が見られた。「水はきれいなのか」という疑問から、「きれいなら、どうやってきれいにしているのか」という疑問が生まれたため、浄水場見学に行って確かめることになった。

 

 浄水場見学を通して、子どもは、水をきれいにする仕組みを学ぶことができた。実際に見るこという体験で、子どもの水に対する関心はさらに高まったように感じた。そこで、総合的な学習の時間で、水を大切にするにはどうしたら良いか話し合った。節水をしていこうというまとめになった。

 

 節水するにあたって、どういった取り組みができるか自分で考え、全体で共有した。お風呂のお湯を必要最低限の量におさえたり、お風呂のお湯を花の水やりに使用したりする案が多かった。また、排水の観点から取り組みを考えている子どももいた。具体的には、「ラーメンの汁や、マヨネーズを残さない」という意見があった。その取り組みを行えば、排水が汚れないという考えをもった子どもがいたため、それも実践してみることにした。

 

 1週間実践をした後、どれくらい達成をしたかを発表した。「毎日できた。」などの単純な感想ではなく、「実践してみて、普段使っている水の大切さを感じた。」や、「これからも節水を意識して生活していこうと思った。」など、具体的にどう感じたのか発表することができた。

 

 考え、実践することで子ども達はより自分事として捉え、学ぶことができたと感じる。その後手洗いをする時、水を出しすぎている子どもがいると、「節水してね。」と声かけをする子どもの姿があった。2学期の現在、地域の占部用水について学んでいる。水がどうやって田に運ばれているのか、子ども達が身近なものととして捉えられるよう、授業に取り組んでいきたい。