南中の活動と企業の活動とのつながりを探ろう

 2年生の職場体験学習に向けて、授業を行った。この体験をキャリア教育の重要な柱ととらえ、具体的な活動を通して、身近な人々の職業や生き方に触れ、自分の将来や仕事について考えを深める場にさせたいと考えている。近年ニートの増加が社会問題になっている。このことからも、生計を立てるための職業としてとらえるだけでなく、自己の能力や適性を発揮し、社会の一員として役割を果たす意義や夢の実現といった生き方教育にもつなげていく必要性を感じている。また、さまざまな企業や事業所が実施している社会貢献やエコ活動にも目を向け、環境学習の視点も育てていきたいと思う。そこでまず、職業調べや家族に「働くこと」についてインタビューを実施し、職業について考える機会を設ける。調べたことを発表し合うことで、職業の多様性や働いている人たちの思いに気づかせたい。また、本校に隣接する「中部電力」を見学したり、「イオン」について知ったりすることで、業務内容や企業理念について学ぶことで、職業観や労働観を広げていきたい。さらに、実際に企業の実施しているエコ活動と、本校の生徒会が実施しているリサイクル活動やグリーンカーテン作り、節電活動などのエコ活動と関連付けることで、日々の活動の意義を確認し活性化につなげたいと考えた。

 近隣の企業を見学したり、調べたりすることで家族の仕事内容に興味を持つことができた。企業や会社としての企業努力の大きな面もあるが、コピー用紙の裏面使用や、節電など自分たちに身近な面もあることを知ることができた。職場体験に向けて「働くこと」について様々な角度から学ぶことができたと思う。