みんなで協力して化石を掘ろう 

 1年生の理科学習の最後に、地層・化石の学習がある。そのまとめとして、葵中学校では岐阜県の瑞浪市の化石を含む地層地帯に見学・採集に行っている。そこで化石と触れ合うことで、学校の授業ではできない直接体験を毎年行っている。

 また、同じく瑞浪市にある「サイエンスワールド」を訪れ、学校では通常体験することができない授業や科学実験をしたり、科学実験ショーを見ることで理科に対する興味・関心を高めることも行っている。

 

 3月の化石採集が行われるまでの総合の時間に、愛知県やその近隣の地層の広がり、どんな化石が取れるかを地学を専門とする校長先生からビデオや写真を使って説明していただいた。また、実際に化石の採集にはどんなことに注意を払うか、採集についてのマナーなどを説明をした。

 これらを踏まえて、化石採集場所で、仲間と協力して化石の見つけかたやどんなものが採集できたかの情報交換をすることができた。そこでお互いに採集した化石について何の化石なのか、その当時はどんな環境であったかを興味を持って話し合うことができた。また限られた時間の中で、化石を能率よく採集場所を荒らさないようにするために、班でのルールや後片付けなどを協力して行う必要性があることを感じさせることもできた。

 

 サイエンスワールドでは、生徒自身の興味がある4つの授業「金属の融点」「植物の葉の構造」「化石の観察」3種類から希望を取り、授業を選択させた。 

 それぞれ授業の中で「低温度融点ペンダント作り」「葉脈標本しおり作り」「化石標本ペーパーウエイト作り」なども行った。授業で学んだことをもとにして行う作業は、普段の授業にはない楽しみがあり、さらに作ったものは持って帰ることができるため、より真剣な表情で取り組むことができた。授業後、別の授業を受けた生徒と作品を見せ合ったり、どんな授業を受けたかを話し合うなどのコミュニケーションを取ることもできた。サイエンスショーを見ることは、学校に授業とは異なる先端技術に触れることもできた。これらの学校では通常体験することができない科学実験を体験し、理科に対する興味・関心を高めることができた。