~学習のまとめ「大樹寺っ子ガイド」~

 

本校は、徳川家康公との関わりが深い「大樹寺」の跡地に位置する。大樹寺と岡崎城を結ぶビスタライン上に運動場があることや、校内の至る所に家康公にまつわるものがあることから、子供たちにとって徳川家康公は関心が高い。
総合的な学習の時間には、家康や家康に関わった郷土の人・もの・ことの価値に気付き、郷土への愛着を深め、大切に受け継ぎ発展させようとする児童の育成を目指し、徳川家康公についての学習を行っている。1・2年生では、生活科の授業として、校内の家康公にまつわるものを探検し、スタンプラリーを行った。3年生では「家康の歩みを探る」、4年生では「家康の生き方を考える」、5年生では「ビスタラインと地域のかかわりに迫る」、6年生では「学びを振り返り、地域のよさを伝える」をテーマとして、学習を進めてきた。

昨年度、本校の6年生は、1学期に「多くの人に大樹寺の魅力を知ってもらいたい」「6年間で学んできたことを伝えたい」という思いから、自分たちの6年間の学びを発信する手段・方法を考えた。そして、学年末に大樹寺で自ら観光客らにガイドをすることを決めた。そして、2学期には、よりよい発表になるためと、発表方法や伝え方、掲示方法を話し合って考えた、準備を進めた。
3学期に入り、ガイドの準備を進めてきたところ、新型コロナウイルス感染拡大予防の影響で、大樹寺でのガイド、保護者・観光客らへの発表の場がなくなった。校内の5年生への発表になったが、6年間の集大成として、ガイドに取り組んだ。

大樹寺っ子ガイドを通して、「大樹寺小学校のことを誇りに思うことができた」「大樹寺の伝統をこれからも受け継いでいってほしい」「岡崎の魅力にふれて、もう一度来たいと思える町に私たちがしたい」と、子供たちは振り返った。郷土への愛着を深め、大切に受け継ぎ発展させようとする意識を高めることができた。

 

報告者:大樹寺小 玉腰 理江先生