長放課のはじまりと同時に「○○さん、いっしょに外で鬼ごっこしよう」「鬼ごっこやる人、朝礼台に集合!」「ドッジボールをやりに行くんだ!」「〇〇先生とサッカーするよ」といった声が聞こえてきました。ん!?朝、ちょっと言い合いをしていた子どうしだったけど、もう仲直りしたのかな?昨日、いろいろともめてた子どうしだけど、いっしょに遊ぶために誘いあってるぞ!?

「ごめんなさい」「いいよ」でおわるもめごと、しばらくお互いに心のどこかにしこりが残るもめごと・・・学校の中ではいろいろなもめごとがおきます。

  

 先日、あるクラスで「どろのついたサツマイモをきれいにする方法」を尋ねました。出てきた反応は、水で洗う、ごしごしたわしでこする、でした。そこで、あるドラマで出てきた言葉を紹介しました。

◆「どろのついたサツマイモ。どれ一つ同じイモはありません。そして、おけの中で、イモとイモがぶつかり合ってどろが落ちていく。きれいになるのです。水だけできれいになるのではありません。きれいになるのは、自分の力であったり、仲間の力であったりするのです。」

 

 もめごとを解決するには、水やたわし(第三者:先生のような存在)のようなものだけではうまくいかないのかもしれません。お互いにぶつかりあうことで、サツマイモのどろが落とされるように、友達とぶつかり合うことでもめごとも解決の糸口が見つけられるのかもしれません。

 

 放課のすごし方には、勉強以上に大事なことがあると思いながら(勉強も大事ですよ)、見守り、時には「水」のような存在でありたいと思っています。今日も、運動場で駆け回る矢南っ子、教室で談笑している矢南っ子、一人でじっくり本と向き合う矢南っ子・・・、いろんなすごし方の中に「学び」があるようです。