今日は4年生が、学区の石工団地に見学に出かけました。

  子どもたちは、石工団地の歴史や石製品ができるまでの流れについて学習したあと、作業場や石工団地の中を歩いて見学しました。石灯篭や墓石のような大きなものから、インテリアや飾りとして使える小物まで、いたるところに展示されていました。ウサギやカメの置物を見て、「かわいい!」と声をあげる子もいました。

  粗削りの石が積まれた作業場では、職人さんがその手にノミとハンマーを握りしめ、真剣な眼差しで石を見つめていました。一撃一撃とノミを打ち付ける音が響き、石の硬い表面が削り取られていきます。額から流れた汗は、石の上にポタポタと落ちていきます。このようにして、石に新たな命が吹き込まれていくのかと感じました。

   また、子どもたちは、ビシャンという特殊なハンマーで石の表面を仕上げる体験もさせてもらいました。ビシャン仕上げは、表面をたたき、細かい凹凸をつくって、自然の風合いを出す粗面仕上げのことです。ハンマーの重さや石の硬さを実感できたと思います。今日の見学、体験を通して、伝統工芸に触れることができました。教科書では学べない貴重な体験、手仕事の大切さや職人の技に対する理解を深めることにつながったと思います。

 

   石工団地では、古くから技術や知識が受け継がれてきました。学区に伝統工芸品を扱う石工団地があることは、私たちにとっても大きな誇りです。子どもたちが石製品や石工職人さん、石工団地に対してより強い愛着をもつことができるよう、今後さらに学びを深めてほしいと思います。

 

  目で見て、耳で聞いて、手で感じて・・・すてきな見学になったようですね。

 

 ◆矢南学区には、学びの場がたくさんあります。そして、今回のように、子どもたちの学びを支えてくれる人がいます。学校の中だけでは学びが成り立ちません。地域の方のご協力で、矢南っ子の学びが深く、また楽しくなります。本当にありがとうございます。

◆明日から、5年生が山の学習に出かけます。体調に気をつけて、すてきな思い出をつくってきてくださいね。お土産話をまっています。