1210「問」:「なぜぼくらは働くのか」と問いかける~5年生総合的な学習の時間~
5年生、先日は港湾の方をお招きしての授業。今日は、2.3時間目にいろいろな仕事の方から、一人2つの講座を受け、学びを深めた5年生。キャリア教育の一環として、様々な会社や店で働く方々を講師としてお招きしました。
美容師、花火師、再生医療関係、調理師、ファッションコンサルタント、鉄道運転士、ウエディングプランナー・・・その道のプロからの話は、5年生の子の心に深く届いたものがあったと思います。
一部を紹介します。
●花火師さんには、花火玉を見せていただきました。10号玉(直径約30cm)は、花火として開くと、直径300mくらいになるそうです。
●家庭科室では、調理師さんによるオムライス調理を実演。卵にナイフを入れると…パッカーン!子どもたちから歓声があがりました。
●バイオリン教室の先生をされている講師さんは、美しいバイオリンの音色を聴かせてくださいました。
●医療機器の会社に勤務している講師さんは再生医療製品の開発などに携っているそうで、小学生のころは、理科が大好きだったとのことです。
講師さんは、仕事の内容だけでなく、その仕事を選んだ理由ややりがいについても話してくださいました。小学生のうちに様々な職業について知ることで、自分の興味や関心を早い段階で発見することができます。また、具体的な職業にふれることで、「なぜ、今の勉強が必要か」という理解も深まるでしょう。何より、働く人のやりがいや達成感についての話を聞くことで、自分の未来に対する希望や夢を抱くことができますね。
5年生は常に「なぜぼくらは働くのか」と自分に問いかける中で学びを続けています。自分と向き合い、他の人と向かい合い、再度自分に問いかける。5年生一人一人が、今、何を考えているのか、これからどのような方向に向かっていくのか、とても楽しみです。
協力してくださった講師のみなさん、貴重な機会をありがとうございました。
◆「昨日の午後からは何をした?」と尋ねたら、「友達と公園で遊んだ」「弟のお世話をしたよ」「いつもよりお手伝いをがんばった」「漢字テストに向けて練習したよ」という声がありました。ゲームをする時間が長かった、という声もありました。
さて、学校の授業では「学びをデザインする児童」の姿を模索しています。どのような授業によってその姿に近づけられるのか、どんな準備を私たち教師がすればよいのか・・・、その中で「委ねる(ゆだねる)」ことを意識して日々授業をおこなっている先生方がいます。
生活面でも学習面でも、自ら動く、自ら考える、自ら・・・、そんな力(意識)を付けられたら、生きる力につながるのではないでしょうか。そのためにも、授業の中で、日々の生活の中で、子どもたちに委ねる時間をつくってみたいと思っています。