まもなく39日間の夏休みが終わり、再スタートですね。はじめの一歩は、いつも以上にパワーが必要です。2学期うまくスタートできるかな?勉強は大丈夫かな?友達と楽しく過ごせるかな?と不安になるかもしれません。

 私も同じです。2学期がんばれるかな?と、どきどきです。でも、先日、あるお店で「先生~」とにっこり笑顔で声をかけてくれた矢南っ子がいました。そのときは、上手に「声かけてくれてありがとう」と言えなかったけれど、とてもパワーをもらいましたよ。おかげで不安が、期待に変わりました。

 また、私は、昨年新聞で見つけた言葉を思い浮かべるようにしています。(5月6日再掲)

「シーンではなくストーリーで、「今」を考えてみよう」

 今、出合っていること(不安に思っていることなど)を、瞬間(シーン)でとらえるのではなく、物語(ストーリー)というこれからの時間を含めたうちの一部だと考えてみてはどうでしょうか。。

写真では字が読めないかと思います。以下に紹介します。

【新聞記事の文章】

◇おじいちゃんはきこりで、鉛筆はナイフで削れと言われて育ちました。中学の持ち物検査で、削るためのナイフを「人を傷つけたら大変だ」と先生に没収された。「じゃあ野球部員がバットで人を殴ったらどうなるんですか」と反論すると「へ理屈言うな」とボールペンで頭を突かれました。

◇そうした矛盾に悶々とし、中学1年の途中で学校に行かなくなりました。中高一貫校で高校には進学できたけど、将来が不安で部屋で膝を抱えていた。そんな中、兄のせいじからお笑いの養成所に誘われました。

◇それまで人を笑わせたこともなかった。ネタ作りに悩み、先生に頭を突かれた話を題材にすると、ドカンと笑いがとれました。黒く重たいものが笑いで昇華され、こんなこともあるんやな、と思いました。

◇26歳のときにバイク事故で顔面がぐちゃぐちゃになり、自ら死ぬことも考えました。地獄のような時間だったけど、たくさんの芸人がお見舞いに来て「帰ってこい」と。いろんな愛情をいただき今があります。

◇若いうちは物事を「シーン」で捉えがち。やけど、1歩引いて「ストーリー」として見てほしい。今が地獄でも1年たてばクラスが、3年たてば学校が替わる。これから面白いことがいっぱいあります。そう思いながら、つらいシーンを乗りこえてほしい。その積み重ねが面白いストーリーになると僕は思っています。

 

■不安なことを受け止めてくれる人は、みんなの周りに必ずいます。みんなで考え合いましょう。先生たち、いっしょに考えますよ。