こんな経験はないでしょうか。昔、自分が書いた文章(言葉)に励まされたことが。他人の言葉に励まされることもありますが、自分の言葉に励まされることはすてきなことだと思います。

 

   今日、国語主任の先生の立山先生が、学校代表の生活作文をもって岡崎市の審査に出かけていきました。各学年で審査した作文を、立山先生と鍋谷先生が「もう少しここを詳しく書いたら」など、気づきを文書(アドバイス)にして、代表の子に作文といっしょに戻しました。その代表の子は、もう一度自分の作文を見つめ直し、修正をして持ってきてくれました。今後、多くの先生方に読んでもらい、評価をされます。

 

 思いや考えを伝えるために「書く」という作業は、とても大変なものです。ましてや一度書いたものを、もう一度修正するという作業は、本当に大変なものです。だから、今回学校代表になった子たちのがんばりは素晴らしいと思います。

   今、私たちは多くの情報の中で生活をしています。その情報のほとんどは「言葉」です。AIが作成した「言葉」もありますが、人が「言葉」を生み出します。その言葉に傷つくことが、世の中ではたくさん起きています。

 

 作文に取り組む価値というと、大変かたい感じになってしまいますが、自分の心にある思いを書き、そして一度書いたものを再度見直すという作業は、言葉を、人を大切にすることにつながると感じています。

 

 生活作文や読書感想文を書いている、まさにそのとき、いろいろ考えます。このいろいろ考えたことが、後日、自分を励ます力になるのかなと思います。

 

◆「綴る」という言葉があります。言葉を連ねて詩歌や文章を作る、という意味です。漢字の右側の部分は、「糸をつなぎ合わせた」象形だそうです。作文とは、自分と周りの人とをつなぎ合わせる、書いたときと読んだときをつなぎ合わせる・・・いろいろな「つなぎ」があるのかなと思います。

 先日、「PTAおかざき」新聞が配付されました。その中に立山先生の文章が掲載されています。今の自分を言葉を通して見つめ、何度も推敲し、書き上げた文章。私はこの文章を読んだとき、自分も初心に帰ってがんばろうと背中を押してもらえたように感じました。

 

 2学期は、授業でたくさんの体験学習をします。生活面でも行事などを通して多くの人とかかわって生活をしていきます。ぜひ、そのとき感じたこと、考えたことを、言葉でまとめてみると、いつか自分を支える宝になると思います。