◆今日は、7月の第3月曜日が対象となる、国民の祝日の1つ「海の日」。海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う、という日だと定められています。(海にありがとうの気持ちを伝え、海に囲まれている日本がより豊かになりますようにとお願いする日)

 

 この3連休が終わると、今週末から夏休みです。明日からの4日間、友達や担任の先生といっぱい話して、いっぱい遊んで、いっぱい勉強して・・・1学期を楽しく締めくくりましょう!

 

◆先日、6年生が生活作文を書いている場面を見かけました。「早く終わりたーい」と話してくれたAさんでしたが、「先生、私、意外と作文好きだよ。だって、書いていると、自分が今、何を考えているかがはっきりしてくるから」とも話してくれました。

 このような子がいる一方、この時期、好きじゃない子がいっぱいいるので、「書き方」をいろんなプリントを使って授業をしたことを思い出します。

 昨年の矢作南小、低学年の代表の作文の題名は『ハハハの日』、高学年は『真夏の大ぼうけん』でした。一部分を紹介します。(題名が魅力的、読みたくなりますね。)

・はが八月八日にぬけた。八はかたかなのハににているから、「ハハハの日」だと思った。

・だから、ぼくは決めました。あの日にもらったやさしさを、今度はぼくが他の人に渡していこうと。

どちらの作文も、今のみんなだから感じることができた、考えることができた、書くことができたのだと思います。歯が抜けた八月八日あたりのできごと、夏休みに起きた電車でのできごとを、丁寧に書いています。書かなければ、いつか記憶は薄れ、消えてしまうのかもしれません。書いたことで、心に残り続けます。心の中に、その時の自分の言葉で残したできごとや考えたことは、すてきな思い出になるのかなと思います。

 

 いつもこの時期、考えさせられます。作文の書き方で終わってはいけない。作文の意義(よさ)を伝えなければいけないと。先ほどの「文集おかざき」の、ある年の巻頭言に書かれたある先生の言葉、

『便利なツールは世の中にたくさんありますが、自分と向き合い、過去を見つめる、こうした時間のかかる作業は子供から青年に変わるどの子にも必要なのです。』

 

 作文の時期になると、この言葉が心に響いてきます。私は、「書く」という作業の価値を見出し、その価値を伝えるすべを学んでいきたいと考えています。