8日(月)から10日(水)の3日間、お時間をつくっていただき、ありがとうございます。お気をつけてお越しください。

◆昨年の今ごろ、配付させていただいた矢南通信の巻頭言を再掲させていただきます。

「みんな」と「一人」

 保護者会で「友達と仲良く元気に遊んでいます」と伝えると、保護者がほっとした顔をされました。「一人で黙々と教室で本を読んでいます」と伝えると、不安な表情で「友達がいないのでしょうか」と。

 休み時間、担任の先生と鬼ごっこを楽しむ、大人数でドッジボールをして遊ぶ、その一方で、一人で野菜に「大きくなあれ」と声をかける、一人で汗びっしょりになって虫探しをする…。「みんな」で過ごす、「一人」で過ごすなど、矢南っ子の過ごし方は様々です。

私たちは「友達」「仲良く」「元気に」という言葉で安心し、逆に「一人で」「静かに」という言葉で不安を感じる人がいるかもしれません。落語家の桂宮治さんは、著書で「面白い話を考えるのが好き。一人で考えることが友達と繋がるきっかけだった」と振り返っています。「一人で」本を読む子や絵を描く子は、決して一人ではありません。大好きな本や絵で周りと繋がる力をもっているのです。人とどう繋がっていくのかを見つけることが大切だと思います。私たちは、その子らしさを認め、人との繋がり方を見つける手助けをしなければならないのではないでしょうか。

 〇〇日間の夏休みがスタートします。周りと繋がる力を身に付けるきっかけとなる体験をしてほしいと思っています。

 

◆1学期のお子さんの「やる気の姿、がんばりの姿、思いやりの姿」を、担任の先生と共有していただけたらと思います。「みんな」といっしょに取り組むことで成長したこと、「一人」で一生懸命にあきらめずに取り組んだこと・・・矢南っ子の1学期の取り組みから、今の姿を見つめ、新たな姿を創造する時間になることを願っています。