令和6年7月18日(木)、3年生が「にんじんを味わう会」を行いました。

社会科で「農家の仕事」について学んできました。

六ツ美は農業が盛んで、教材には事欠きません。

3年生は、「学区の有機農業」と「学区の慣行農業」の両方を見学しました。

話を聞く中で、どちらも生産者さんの思いや工夫があることを知りました。

そして、「有機農業も慣行農業も、それぞれ良いところがあり、六ツ美の農業の未来のためには、どちらも頑張ってほしい」という思いをもつに至りました。

そこで、学習のまとめとして、有機農業で作られたにんじんと慣行農業で作られたにんじんを味わうことにしたというわけです。

保護者の方に、にんじんを炒めるお手伝いをしてもらいました。

ボールに盛られた大量のにんじん炒め。

3年生の子供たちが、炒めただけのにんじんをおいしく食べることができるのかという不安がありました。

しかし、そんな心配は無用でした。

保護者の方の炒め方と味付けが絶妙だったこともありますが、みんな次々とにんじんを口に運びました。

多くの子が、おかわりをしました。奇跡のような光景でした。

どちらがおいしいかとか、どちらが有機にんじんかといった会ではありません。にんじんを味わうことが目的でした。

3年生は、十分に、にんじんを味わうことができました。

味わう際には、どちらが有機にんじんかということは伏せ、「A」と「B」と呼んでいました。

ちなみにということで、どちらが有機にんじんだと思うか尋ねたら、「B」が圧倒的に多かったです。

子供の味覚は侮れないと思いました。

以前に食べた有機にんじんの味を覚えていたのかどうかは分かりませんが、「B」が有機にんじんでした。

もしかしたら、「にんじん」への愛着の大きさが、味覚を鋭くしたのかもしれません。

ミクスネットワークのインタビューにはきはきと答える3年生。

主体的で対話的な社会科の追究活動が、深い学びとなり、そうした姿を生み出している。

今後も、子供たちの学びに向かう力を育むため、授業改善に取り組みます。