令和6年7月2日(木)、JAの職員さんや女性部の方々を講師に迎え、4年生が菜種の搾油体験を行いました。

なのはなプロジェクトの一環でもあります。

体育館にブルーシートを敷いて、乾燥した菜の花を置き、それを足で踏んで大雑把に菜種とさやに分けます。

踏むとパリパリ、サクサク音が出ます。みんな夢中になって踏んでいました。

 

 

大雑把に分けた後、唐箕(とうみ)で、さやの欠片や小さなごみと菜種を分けました。

ハンドルを回して風を起こして、その風の力で軽いさやの欠片などは飛んでいきます。

さやの欠片よりも重い菜種は、風で飛ばされず排出口から落ちる仕組みです。

「風がすごい!」「菜種が出てきた!」と、子供たちは喜んでいました。

 

 

夢畑で採取した菜種も、JA女性部の方々の力をお借りしてさやと菜種に分けました。

6月の上旬に刈り取ってからこれまで、教室で地道にさやと菜種に分けてきましたが、大変でした。

道具を使うと効率よくできることを実感していました。

この菜種は、六中小学区を菜の花いっぱいにするために活用する予定です。

 

 

最後は、油搾りです。菜種を搾油機に投入すると、油が一滴一滴搾りだされてきました。

別のところからは、油粕がにゅるっとでてきました。

その様子を、子供たちはじっくりと観察していました。

中には、油を指に付けてなめている子もいました。「香ばしい味がする」と、喜んでいました。

 

 

質問コーナーもありました。

菜種油を作る工程や菜種から油がどれくらいとれるのかなど、気になっていることを質問しました。

菜種油を作る工程はいろいろあるようですが、太田油脂株式会社などが油づくりを専門でやっていることを聞きました。

菜種油がどれくらいできるかという質問に対しては、今日搾ってできた油が、おおよそ500gの菜種からとれたということを教えてもらいました。

 

総合的な学習の時間で取り組んでいる4年生。

これまでの活動で「六中小学区をなのはなでいっぱいにしたい」という探究課題をもっていました。

そこで、今日参観していた学校運営協議会の会長さんに依頼しました。

「菜の花畑を増やしたいと思っています。お力を貸してください」

地域の方の力も借りて、子供たちは自らの課題を解決する方法を探しています。

「みんなの願いをかなえられるよう、協力します。借りられる手はずが整ったら、地主さんのお名前を校長先生に連絡します」

会長さんから心強いお言葉をもらいました。

 

なのはなプロジェクトのエンジンとして活動する4年生の今後の活躍が楽しみです。