夏休みに矢南っ子が取り組んだ作文、自由研究、習字、ポスターなどが、さまざまな場所に応募されたり、ろうかに掲示されたりしています。ついつい時間を忘れて見入ってしまうほど、どの作品にもみんなの「らしさ」があふれていて、とても楽しい気持ちになります。矢南っ子のがんばりに囲まれて過ごす毎日は、なんだか心が豊かになりますね。

みんなの作品からは、「可能性」や「希望」といった前向きな力を感じずにはいられません。そんなみんなに、1篇の詩を紹介します。

 ◆みなさんは、詩人の秋葉てる代さんを知っていますか? 秋葉てる代さんは、詩人としてだけでなく作詞家としても知られていて、「おかしのすきな魔法使い」という歌の作詞者として有名です。 (♪おかしのすきな魔法使い パンプキン パイが食べたくて…という歌です。おととしまでの3年生の音楽の教科書にも載っていました。)

『未という字』秋葉てる代
 
 「否定の意味をもつ字は四つあります。
 非・不・無、そして未。」
 国語の時間にならったこと
 非常識、不可能、無意味
 否定されるのは かなしい言葉が多い
 でも 四つの中で「未」だけは
 どこかちがっている
 未来―まだ来ない。でも、いつかきっと
   来るかもしれない。(来るだろう。)
 未知―まだ知らない。でも、いつかきっと
   知るかもしれない。(知るだろう。)
 今はないけど でもいつか
 否定しながら どこかに希望を残している
 パンドラの箱のような「未」という字
 私は今 何ももたないけれど
 「未」という字にかけてみよう
 未完成な 私の未来に
 私は非でも不でも無でもなく
 まだ「未」なのだと

◆この詩は、「完璧でなくてもいいんだよ」「今の自分を肯定していいんだよ」と、優しく背中を押してくれるような励ましも届けてくれています。

 4年生の学年掲示板「都道府県マスター」。4年生のみんなはしっかり見たかな?各都道府県の特産物や文化、有名なものなどが、写真付きで分かりやすくまとめられています。掲示を見ながら「漢字で書けるようにがんばります」「場所もおぼえるよ」「すべての都道府県に行ってみたい」など、いろんなことを話してくれました。よし!とやる気がわいてくる掲示は、4年生の学びをしっかり支えています。