070909「綴」:言葉の糸で心を編む~作文から広がる世界~
こんな経験はありませんか? 昔、自分が書いた文章に励まされたこと。 他人の言葉に勇気づけられることは多いですが、自分の言葉に励まされるというのは、とても素敵なことだと思います。
先週は、中根先生が読書感想文の審査会に参加しました。 今日は国語主任の立山先生が、学校代表の生活作文を持って岡崎市の審査に出かけていきました。 各学年で選ばれた作文は、立山先生を中心とした国語部の先生たちが「ここをもう少し詳しく書いてみたら?」などのアドバイスを添えて、代表の子どもたちに返しました。 その子たちは、もう一度自分の作文を見直し、修正して再提出してくれました。今後は、他校の先生方に読まれ、評価されることになります。
思いや考えを伝えるために「書く」という作業は、とても大変です。 特に、一度書いたものを見直して修正するというのは、骨の折れる作業です。 だからこそ、学校代表に選ばれた子どもたちのがんばりは、本当に素晴らしいです。
◆私たちは今、膨大な情報に囲まれて生活しています。そのほとんどが「言葉」によるものです。 AIが生成した言葉もありますが、人間が生み出す言葉には、特別な力が宿っています。 しかしその一方で、言葉によって傷つくことも少なくありません。
作文に取り組むというのは、少し堅い表現ですが、自分の心にある思いを文字にし、一度書いたものを見直すという作業は、「言葉」や「人」を大切にすることにつながるのだと感じます。
生活作文や読書感想文に取り組んでいる、その瞬間。 さまざまな思いや考えが頭を巡ります。 この「さまざまな考え」が、やがて自分自身を励ます力になっていくのではないでしょうか。
◆「綴る(つづる)」という言葉があります。言葉を連ねて詩歌や文章を作る、という意味です。 この漢字の右側部分は「糸をつなぎ合わせる」象形文字だそうです。 作文とは、自分と他者をつなぎ、書いたときと読んだときをつなぎ合わせる…そんな「つながり」を生み出すものなのだと感じます。
2学期は、授業でたくさんの体験学習があります。 生活面でも行事などを通して多くの人とかかわって生活していきます。 ぜひ、そのとき感じたこと、考えたことを言葉でまとめてみてください。 それはきっと、いつか自分を支える宝物になると思います。
◆今日は、3年生が身体測定をおこなっていました。ミニ保健指導のテーマは「ケガの予防」。保健の先生が、各学年の「今」と「現状」を考えて、テーマを設定してくださっています。1年生「うんちの役割」、2年生「歯の健康」、4年生「姿勢について」、5年生「性の指導・山学事前指導」、6年生「朝食について」で進められています。
知ることで、自分の安全や健康を自分で守る意識を高めていきたいですね。