9月になって、早くも5日が過ぎました。ある子に、「4月は卯月(うづき)、5月は皐月(さつき)…じゃあ、9月は何て言うか知ってる?」と尋ねられました。 その子はとてもうれしそうな顔で、「長月っていうんだよ」と教えてくれました。

 昔の日本では、月の名前に季節のようすや自然の変化を表す「別の呼び方」がありました。それを「異名」や「和風月名(わふうげつめい)」といいます。 9月には、こんな呼び方があります。

  • 長月(ながつき):「夜が長くなる月」という意味。秋になると、日が短くなり、夜が長く感じられます。
  • 紅葉月(もみじづき):木の葉が赤や黄色に色づく季節なので、「紅葉の月」と呼ばれました。
  • 菊月(きくづき):9月9日は「重陽の節句(ちょうようのせっく)」という菊のお祭りがあるため、菊の花が咲く月という意味です。
  • 稲刈月(いなかりづき):田んぼの稲を刈る季節なので、こうした名前もあります。

 矢南っ子のみなさん、自然の変化を感じる名前がたくさんありますね。今の季節やあるいは気持ちにぴったりな言葉をさがしてみませんか。

◆あるラジオ番組で、「月の異名を使った楽しいお話」が紹介されていました。それは…

「ながつきの森のふしぎな夜」

 ある秋の夜、森の中で「ながつき」という名前のフクロウが目を覚ましました。夜が長くなってきたので、星を数えるのが日課です。

「今日は何個見えるかな?」と空を見上げると、もみじの葉っぱがひらひら舞ってきました。

「もみじづきだねぇ」と、リスのモミジちゃんが言いました。「葉っぱが赤くなると、かくれんぼが楽しくなるの!」

 そこへ、キクの花の妖精「キクちゃん」がふわりと登場。「今日は重陽の節句!菊の花でお祝いする日なのよ~」

そして最後に、カエルのイナくんがぴょん!「ぼくは稲刈月が好き!田んぼでジャンプすると気持ちいいんだ!」

 みんなで秋の夜を楽しみながら、「9月っていろんな名前があるんだね!」と笑い合いました。

 このようなお話など、季節の言葉に親しみ、自然の移ろいを感じる心を育んでいきたいなと思います。

 

◆登校では、大雨の中を濡れないように苦労しながら歩いてきたみんな、大変だったかな。くつ下がぬれてしまったり、たいへんな思いをした人もいたかもしれませんね。
 台風の影響で、こまったことがあった人はいませんでしたか?
 自然の力はとても大きくて、どんなに気をつけていても、思いがけないことが起こることがあります。みんなのおうちが無事で、安心して過ごせていることを願っています。

 えっ!?あんなに水浸しの運動場が、ソフト部の活動ができるまでに回復!