令和6年2月20日(火)、22日(木)の2日かけて6年生が4,5人ずつ順番に校長室にやってきました。

6年生は、総合的な学習の時間で、「ともに生きる」をテーマに1年間探究活動を進めてきました。

そして、ユニバーサルデザインの視点で、学校内に潜む危険に気づき、どうしたら安全になるかを考えてきました。

先週2月14日には、その発表会を行っていました。

今日は、気づき、考えたことを実行に移すために校長室にやってきたというわけです。

災害時、体育館が避難所となった場合を想定した内容でした。

・表示を見やすく変えたい、電灯を明るくしたい、入りにくいのでバリアフリーにできないかなど体育館のトイレに関すること。

・穴があったりして危ないから埋められないか、側溝に蓋をできないかなど、体育館周りのこと。

・手すりをつけられないか、足元が暗いときにLEDを光らせられないか、スロープを購入できないかなど、体育館入口階段のこと。

・車いすの車輪がはまってしまうので、凹凸をなくせないか、ひび割れ個所を補修できないかなど、体育館犬走に関すること。

・防災グッズを増やせないかなど、防災倉庫に関すること。

どれも本当にしっかり考えられていて、こちらの質問にも自分の言葉で資料を使って答えることができていました。

6年生一人一人が、自分たちにできることを実行するという強い思いをもって取り組んでいることが伝わってきました。

「多目的トイレを作ってください」など、要望の中には学校内で対応できないものもありました。

それについては、その願いを実現するための仕組みを、彼らが今年社会科で習ったことをもとに説明しました。

卒業を3週間後に控えた6年生。六中小として、胸を張って中学校に送り出すことができます。

 

 

数年前の日本財団の国際調査で、「自分で国や社会を変えられると思う」との質問に「はい」と回答した割合が、日本の若者は他国に比べてダントツに低い結果となっていました。

学校という彼らの社会を、少しでも変えられたという実感をもつ経験を積むことができれば、将来、彼らが若者になったときに、自分が動けば社会が変わるという意識をもつことができるのではないかと思っています。動くことで道は拓ける。