見て・聞いてもっと知ろう!私たちの矢作北学区 -矢作北小2年-

【単元のねらい】

  • 自分が行きたい場所を決めて詳しく計画を立てたり、みんなで協力をして準備をしたりしようとする。(関心・意欲・態度)
  • 探検に必要なものや、計画的な回り方や約束を考えて探検したり、探検中に発見したことについて考えたりしたことを素直に表現することができる。(思考・表現)
  • 地域には様々な人々が生活していることや魅力的な場所があることを、自分と関わらせながら気付いたり、根気よく活動できた自分のよさに気付いたりすることができる。(気付き)

 

【実践の様子】

 子供たちは、登下校中や普段の生活を通して、学区の様々な場所を目にしている。「学区にはどんな場所がありますか?」と聞くと、とてもたくさんのお店や工場の名前が出てきた。そこで、「何をしている所か知っていますか?」と聞いてみると、「知らない」「見たことあるだけ」という返事が多かった。また、どんな場所か知っていても、実際に行ったり見たりしたことはないという子供が多いことが分かった。「町たんけんに行き、自分たちの学区にどんな場所があるかを調べてみましょう」と子供たちに伝えると、早く行って調べてみたいという思いをもち、自分たちが住む学区について興味をもつことができた。

 子供たちは決められた班ごとに、町たんけんの計画を始めた。まず始めに、町たんけんに行く際の約束事を決めた。「交通事故に合わないために、きちんと並ぶ」、「お店の人やお客さんに迷惑をかけないように見学する」など、より充実した町たんけんにするために意見を出し合った。
次に見学先で見たいことや聞きたいことを決めるために話し合い活動をした。「なぜ子供の家はあるのか」という疑問や、昔から続いているプラモデル屋さんに見学へ行く班では、「なぜずっとお店を続けているのか」という疑問をもっていた。自分たちが住む矢作北学区に次第に目を向け、興味をもちはじめている様子が見取れ、「早く見たい・聞きたい・知りたい」という気持ちが高まっていた。
見学当日、見学先へ行く道中には「こんな所初めて見た」「こんな大きい工場があるなんて知らなかった。」と、子供たちは始めてみる施設、場所、建物に目を輝かせていた。
 見学先に到着すると、売り場の工夫や、店員さんの仕事の様子、どれくらいのお客さんがいるのか、どんな商品が売られているのかを見て回った。普段見ることができないような裏の倉庫まで案内してくださり、お店がどのような仕組みになっているのかを学ぶことができた。また、あるお店では1日の来客数が1500人~2000人ということを知り、子供たちはとても驚いていた。

 町たんけんによって、自分たちの学区についてさらに詳しく知ることができた。子供の振り返りには次のような振り返りがあった。

  • 矢作北学区はこんなに広いなんて知らなかった。
  • お店の人はいろんな工夫をしてものを売っているのが分かった。
  • 子供の家は遊ぶだけの場所かと思っていたけど、子供の安全を守っていることを初めて知りました。

 このように、自分たちが住む矢作北学区について、「見て・聞いて」さらにくわしく知ることができた。今後も、自分の体を使って調べる楽しさを実感させていきたい。

 

☆「見たい・聞きたい・知りたい」という気持ちを高めることは、とても大切なことです。町探検は、生活科の内容(3)にあたり、「自分たちの生活は地域の人々や様々な場所とかかわっていることが分かり、それらに親しみや愛着をもつ」ことが目標です。「自分とのかかわり」で気付くとは、たとえば、「あの店の○○さんは、毎朝、『いってらっしゃい』と声をかけてくれるよ」「子供の家に行くと、たくさん遊ぶものがあるよ」など、地域の人々や様々な場所が自分たちの生活を支えてくれていることに気付くことです。「子どもの家は遊ぶだけの場所かと思っていたけど、子供の安全を守っていることを初めて知りました」という振り返りからは、こうした自分の生活とのかかわりで気付いていることが見取れますね。(生活・総合指導員)