気付きの質を高めるための手立て

  • ひとの思いや願いに気付かせるために、「きらり」(ものへの気付き・事実)と「ハート」(人への気付き・人の思いや願いに関すること)と気付きを区別して表現させる。


 六西小の2年生は1学期に引き続き町たんけんを行いました。自分の住んでいる地区以外にも出向き、たくさんの不思議を発見した子どもたちは、見つけたことのマップを1人1枚作ることになりました。しかし、発見した内容はそこにある物が中心であり、そこにかかわることや人ことにまで目を向けていませんでした。そこで、まず個々で探検調査に行く前に、共通の場所「なのはな遊歩道」について気付きを深めさせるステップを踏むことにしました。学級のみんなで何度か繰り返して「なのはな遊歩道」の探検に出かけ、今までとは違う視点で多くの発見をすることができました。

 その後、見つけたことを「きらり(星型のカード)」と「ハート(ハート型のカード)」に分けてカードに書き、「なのはな遊歩道」の地図の思い思いの場所に張りました。発表をする時間を設けたところ、「きらり」ばかりでまだ人の思いにまで気付きが到達していませんでした。そこでさらに、学区の方をゲストティーチャーに招き入れ、なのはな遊歩道を大事に管理してくださっている方の思いを聞かせることにしました。子どもたちは真剣に耳をかたむけ、学区の方の思いに触れることができました。

●見つけたことのマップを個々がどのように作り上げるかは、共通の場所「なのはな遊歩道」での気付きの交流にかかっていたのですね。「きらり(星型のカード)」と「ハート(ハート型のカード)」とゲストティチャーの手だては、その後の活動にどう影響したのか興味津々です。(生活・総合指導員)