保育園児と交流  秋となかよし「秋のぽかぽか会」  -宮崎小1・2年生-

【単元のねらい】

  • 保育園児や全校児童と触れ合い、お店作りに意欲的に取り組むことができる。(生活への関心・意欲・態度)                                       
  • お店のルールや方法を考えたり、説明の工夫をしたり、絵や文に表現したりすることができる。(活動や体験についての思考・表現)
  • 友達と教え合う中での遊びの楽しさ、その相手のよさや自分のがんばりなどに気付くようにする。(身近な環境や自分についての気づき)

 

【実践の様子】

 本校は、1年生6名・2年生5名の学校です。毎年1・2年生が生活科で「保育園児との交流会」を行っています。今年は、1年生の「秋となかよし」の学習を生かした交流会を計画しました。どんな会にしたいかという話し合いでは、「保育園の子に楽しんでもらいたい。」「喜んでもらいたい。」「心がぽかぽかと温かくなってほしい。」という意見が出ました。そこで、今は秋だから、秋を楽しんで、心がぽかぽかになるような会にしようと決まりました。会の名前は、「秋のぽかぽか会」です。早速1年生は、自分たちが「あきとなかよし」でたっぷりと楽しんだ秋の遊びの中から楽しかった遊びを選び、保育園の子に伝えたいと考えました。1年生は、「はっぱトランプ」「やじろべえ」「木のみねんど」のお店を開くことにしました。2年生は、昨年行った保育園との交流会「にこにこ会」を振り返り、今年は新しい遊びも入れて、秋を楽しんでもらいたいという願いを持ちました。お店の名前は「楽しい 秋いっぱい つり」「どきどき わくわく わなげ」の2つです。始めの会は2年生で運営し、終わりの会は1年生で行いました。そして、それぞれ必要な物や道具を作り始めました。また、遊び方の説明や小さい子のお世話の仕方などについても話し合いました。話し方は、ゆっくりと丁寧に話す。やり方が分からない子には、お手伝いをしてあげたり、親切にゆっくりと教えたりしてあげるようにしようと考えました。さらに、全校の子にも楽しんでもらいたいという願いから、全校の子も楽しむことができるように、用具の数を増やしました。少ない人数で、50人くらいの人が楽しむことができるように準備するのは、大変でした。交流会前日、いすを並べて会場準備をしました。また黒板に絵や文を書いたり、リハーサルをしたりして、保育園児を迎えるための準備を終えました。

 

お店の紹介          秋いっぱい つり       どきどき わくわく わなげ

 

 

木のみねんど           はっぱトランプ           やじろべえ

 

 当日は、年長8人・年中5人・先生2人が来てくれました。子どもたちは、緊張をしながらも、「いらっしゃい、いらっしゃい。」と声をかけました。ほとんどの保育園の子は、全部のお店をまわり、スタンプラリーのゴールで賞品をもらうことができ喜んでいました。1・2年生の子もたくさんの子がお店に来てくれたので、大喜びでした。また昼放課には、3年生から6年生の子どもたちがお店に来て、更ににぎやかに遊んでくれました。準備は大変でしたが、心に残る1日でした。授業の振り返りでは、「保育園の子が、楽しんでくれたと思う。」「心がぽかぽかになって、帰ってくれたと思う。」「たくさんの人が来てくれて、うれしかった。」「笑顔がいっぱいあった。」と、子どもたちは満足感と充実感を持つことができました。

 


●この単元を進めるにあたって、まず先生が、子供たち自身にたっぷり秋を楽しませたことと、子供たちの願いを大事にできるよう話し合いをもったことが大きな手だてとして感じられます。

 振り返りの感想からは、活動してきたことへの大きな成就感を感じます。11名で50名くらいの人が楽しめる準備をしてきたことに、自分の頑張りにも大いに気付くことができたのではないでしょうか。また、2年生が昨年のことを思い出しながら1年生に伝える場面も多かったことでしょう。宮崎小のよさを生かした取組と言えるでしょう。(生活・総合指導員)