ぐんぐんのびろ 夏やさいたち~じぶんでそだてて、うまくそだてよう~ -広幡小2年-

【単元のねらい】

  • 自分の育てている野菜の変化を見つけたり、成長を楽しみにしながら世話を続けたりしようとする。(生活への関心・意欲・態度)
  • 野菜の変化や成長に合わせて、わき芽摘みや支柱立てなど、適切な世話の仕方を学校図書館資料を使って調べることができる。(思考・表現)
  • 野菜の変化や成長の様子を観察カードに書くことができる。(思考・表現)
  • 野菜の成長には、水や、日光、土、肥料が必要なことに気付くとともに、育てる喜びを味わうことができる。(気づき)

 

【実践の様子】

 本校では、毎年2年生が生活科で、夏野菜を育てる活動をしています。

 今年は、ナス、ピーマン、トマト、キュウリの中から自分が育てたいと思う野菜を選んで、自分の鉢に苗を植えて育てています。

 野菜が元気に育つようにするためには、どんな世話が良いか、学校図書館資料を使って調べて世話をしたり、成長の様子を観察カードに書いたりしています。水は毎日たっぷりやろう、肥料も大切などの、意見も出てきました。しかし、その中で、キュウリの葉が黄色になっているとか、虫がついているといった問題が出てきました。そこで、「やさいをうまくそだてていくために、これからせわのしかたを見直そう」という新たな学習課題を与え、みんなで考えていくことにしました。子どもたちは、身近な自分の野菜を育てることにとても意欲的に取り組み、楽しそうに学習していました。

 本校では、学校図書館資料の活用を研究のサブテーマに取り組んでいるので、2年生も図鑑を使い、自分で課題を解決する勉強をしました。図鑑で調べられない内容に関しては、お家の人に聞いたり、ホームページで調べたりしました。その中で、「わき芽を摘むと、野菜の実が大きくなる。」、「茎が傷つかない支柱の縛り方がある。」ことに気がつくことができました。自分で図書資料を使って調べたものなので根拠もあり、これからの世話を生かし、意欲的に取り組んでくれることでしょう。

 この後、また野菜が成長することによって、新たに問題が出てきたときに、調べて解決しようとする姿が見られました。そして、上手く育てることができ、たくさん収穫することができました。子どもたちは、とても喜んでいました。

 

●毎日世話をし、観察し続けた自分の野菜の問題に対して、学校図書館資料という学習環境を整えることによって、子供たちの学びが主体的なものとなりました。その中で具体的にどうすればよいか気付いた子供たちは、生活科の教科目標の中にある「生活上必要な習慣や技能」を1つ身に付けたと言えるでしょう。新たな問題も、自分たちで調べて解決しようとする姿が見られたことが、何よりの収穫でした。(生活・総合指導員)