「なかよしごやかいぞう計画」 -豊富小2年-

【単元のねらい】

  • ウサギのお世話をしたり,住みやすい小屋を考えたりすることで,動物のいのちを大切にしようという気持ちをもつ。(生活への関心・意欲・態度)
  • ウサギにとって住みやすい環境を調べ,工夫して表現する。(活動や体験についての思考・表現)
  • 自分たちもウサギと同じように家族に大切にされているということに気付くことができる。(身近な環境な自分についての気付き)

 

【実践の様子】

 本校の2年生は,4月から飼育小屋の動物たちのお世話担当になり,毎日ウサギやガチョウ,ニワトリのお世話をがんばっています。本年度,本校は耐震補強のため,校舎の建て替え工事を行っています。その際,飼育小屋が邪魔になり,移動することになりました。新しい飼育小屋は,以前のものよりも部屋数が少なく,狭いものとなりました。動物たちの引っ越し後,これまで別々に飼育していた動物を一緒にしたので,けんかをしないか心配していましたが,大きな問題もなくこれまで過ごしてきました。

 

 5月末に,ウサギが赤ちゃんを産みました。全部で8羽でした。しかし,子どもたちが発見したときには,すべての赤ちゃんが亡くなっていました。子どもたちは,赤ちゃんがかわいそうだという思いとともに,なんとか赤ちゃんが育つ環境を作ってあげたいという思いをもち,うさぎの飼育に必要なことを調べることにしました。

 

 多くの子が,休みを利用して,ペットショップや東公園の飼育員の方に質問したり,近所でウサギを飼っている人に話を聞いたりと一生懸命調べてきました。

 みんなが調べてきたことを共有した後,自分はこんなウサギ小屋にしたいという設計図を描き発表しました。それぞれの設計図に子どもたちの創意工夫が見られ,とても楽しい活動及び発表となりました。

 今後必要なものをどうやって準備するのかということを決め,ウサギの赤ちゃんが元気に育つウサギ小屋を作っていきたいと子どもたちは話しています。

 

 また,この学習を通して子どもたちは,みんなでウサギを守っていこうという気持ちが強くなり,以前よりも動物たちの世話を一生懸命するようになりました。


○ウサギの赤ちゃんが亡くなる悲しい出来事を乗り越えて,休みの日にも,ペットショップや東公園,また近所でも話を聞くほど,前向きに取り組んでいる子どもたち。ウサギに対する高まった思いを感じます。ウサギの赤ちゃんが元気に育つウサギ小屋が,きっとできることでしょう。(生活・総合指導員)