【気づきの質を高める手立て】

・自分の発見した自然を紹介する活動を、探検の途中や朝の会のスピーチタイムにも設けて、自分の思いを伝え、友達から質問や意見を受ける活動を繰り返す。

スピーチで伝え合うみやざきのしぜん -宮崎小2年生-

 

 千万町小学校から2名、大雨河小学校からAを迎え、6名でスタートした2年生。「オオルリを探しに行こう」「ツバメの巣を見つけよう」昨年1年間愛鳥活動や通学で学区を知る元宮崎小Bら3人に比べ、宮崎小学校周辺の地理に自信のないAら3人は、初め学区探検には消極的でした。しかし教室からでもウグイスの声が聞こえ、アオサギの姿が見られる自然豊かな学区です。草笛、笹舟、花飾りで遊び、学校前の河で沢ガニ、カメを捕まえ、学区にある自然の楽しさを互いに伝え合い、学区の自然の豊かさに気づくことができました。みんなが苦手な草笛を紹介し、「僕は草笛名人」と自信をつけたA。沢ガニとり名人のBにはさみが怖くてさわれなかった沢ガニの捕まえ方を教えてもらいました。「もっといい持ち方を見つけた」と後日のスピーチタイムに紹介し、Bから「Aちゃんすごい」とほめられ鼻高々。二人は一緒に沢ガニで遊んでいます。活動を通して6人は互いの良さにも気づくことができ、すっかり打ち解けて元気に過ごすことができるようになっています。

 

●きっと4月当初は、千万町小学校と大雨河小学校から転入した3名は、戸惑うことが多かったことでしょう。その子たちが、新しい3名の友達と共に宮崎小学校周辺の自然に親しみながらスピーチタイムの材料を見つけ、お互いに「新たな気付き」を認め合えるようになっていく活動・・・担任の先生の願い・手だてが、宮崎小学校の2年生にぴったりだったことを感じます。(生活・総合指導員)