めざせ!あそびめいじん パート2 -三島小-

【単元のねらい】

  • 昔からある遊びに興味・関心をもち、名人を目指して意欲的に取り組むことができるようにする。(生活への関心・意欲・態度)
  • 遊びを通して、ルールや方法、うまくなるこつを考えたり、教え合ったり、絵や文に表現したりすることができるようにする。(活動や体験についての思考・表現)
  • 家族や上級生、友達の優れた遊びの技にふれ、友達と教え合う中での遊びの楽しさ、その相手のよさや自分のがんばりなどに気付くようにする。(身近な環境や自分についての気付き)

 

【実践の様子】

 本校では、毎年1年生が生活科で「遊び名人」になるための活動を進めています。

 1学期は、身近な自然に目を向け、進んでかかわったり、遊んだりしました。その活動の一つとして、本校にある「みどりが池」を活動の場とする「めざせ!みどりがいけのあそびめいじん」があります。 みどりが池でザリガニを釣るという活動も行いました。ザリガニが生息しそうな場所、

 釣るためのえさについて人に聞いたり、本で調べたりして、準備をします。

 「これなら絶対えさが取られないよ」とするめを丸くして糸で縫ってきた子もいました。自分で考え、準備したものでザリガニが釣れた時には、それはもう大喜びで笑顔がはじけました。

 

 2学期は、「遊び名人パート2」として、昔遊びに挑戦しています。9月にある祖父母学級でおじいさん、おばあさんに昔の遊びを教えてもらい、一緒に楽しむところから始まります。その後、たくさんある遊びの中から、「こま回し」「けんだま」「お手玉」「あやとり」に絞り、名人になるための練習を始めました。名人の前段階に「プチ名人」が設定されているので、まずはプチ名人を目指します。毎時間の終わりにチャレンジタイムを設け、プチ名人技に合格すると、冠に合格シールが貼られていきます。

 しかし、名人になりたい技を決めたものの、なかなかうまくいかない子供たちもいるため、2年生の子が名人技を見せてくれたり、教えてくれたりしました。

 その後の練習では、「けんだまは、鉛筆みたいに持つんだって」と2年生に教えてもらったこつを確認し合ったり、「ひざを曲げるとやりやすいよ」と自分が気づいたこつを教えたりしながら活動を進めています。今、名人技に向かって一直線の子供たち。練習中は、目が輝いています。

 12月10日には、保育園で昔遊び交流が行われる予定です。

 

●1学期に、するめに工夫してザリガニを釣った「みどりがいけのあそびめいじん」たちが、2学期は祖父母交流学級をきっかけに、「昔遊び名人」を目指します。

 「名人」の前段階の「プチ名人」、冠に貼る合格シール、そして名人技を見せてくれる2年生との出会いと、様々な手だてが講じられています。

 きっと子供たちは保育園で、尊敬される「名人」になっていることでしょう。(生活・総合指導員)