10月11日(月) 幼虫の成育状況比較

 9月末に、通常飼育の幼虫の、大きさ毎のカウントが終了しました。キッズデイズや中間テストがあってしばらく中断しましたが、サカマキガイをエサにした幼虫のカウントも終了しました。

大きさ後のカウントが終わると、幼虫の飼育状況を比較してみることができます。通常飼育の過去3年間の比較をしてみました。

 

 

 

 今年の通常飼育は、200匹毎12ケース、2400匹で開始しました。2400匹の幼虫が10月初旬で、1622匹生存していました。全体の生存率は67.6%でした。昨年の41.1%、一昨年の40.9%を大きく超える結果になりました。大きく育つものが少ないと、生存率が高くなる傾向にありましたが、10mm以上は昨年より少なめですが、5mm以上はとても多く、成育状況もとても良い状況にあるようです。今年は、緊急事態中の部活停止があり、とても心配していましたが、一安心です。

 

 

 

 

 カワニナだけで育てた通常飼育と、サカマキガイを主なエサにして飼育したものを比較してみました。サカマキガイを主なエサにするとは、基本的にはサカマキガイで育てるが、サカマキガイが採集できないとはカワニナを少しだけ与えるサカマキガイとカワニナのハイブリッドです。

 5mm~10mmはカワニナの方が多いが、10mm以上ではサカマキガイハイブリッドの方がよい結果を示しています。昨年は、サカマキガイだけでの飼育であったが、大きく育つものはカワニナの方が多く、サカマキガイでは生育が遅いと考えていました。しかし、今年は.カワニナとサカマキガイの結果が逆転していました。年によって結果が変動する程度のわずかな差しかないのか、サカマキガイとカワニナのハイブリッドが効果的だったのか、さらに飼育を重ね、検証を続ける必要がありそうです。