7月14日(火)

 昨年の幼虫飼育は、200匹入のケース10個で合計2000匹の幼虫で飼育を開始して、約200匹の幼虫を4月に放流することができました。今年は部員の飼育技術も上達したので、部員と相談して昨年の1.5倍の3000匹の幼虫で飼育を開始しました。早速各ケース100匹近い稚貝を与えることができました。飼育初期の稚貝の量はその後の成長に大きな影響を与えるので、今年は順調なスタートが切れたようです。

 

 

 今年は、通常の飼育とは別に、実験的な飼育にも取り組むことにしました。ネットで、ゲンジボタルは雑食で、ミミズやサカマキガイでも成長するという論文を発見したので、検証実験を行ってみることにしました。カワニナを一切与えずミミズだけで育てるケースと、サカマキガイだけで育てるケースを通常飼育のケースとは別に準備しました。ミミズは2~3cmに切ってあたえ、サカマキガイは2~3mmの極小の物を与えました。日没後、飼育小屋に確認しに行くと、ミミズにもサカマキガイにもゲンジボタルの幼虫が群がっていました。ゲンジボタルの幼虫はミミズもサカマキガイも食べることは分かりました。あとは、ミミズやサカマキガイだけでゲンジボタルの幼虫が成長できるかです。飼育観察を続けていきます。