8月3日(月)

 今年、試験的に行っているカワニナ以外のエサでゲンジボタルの幼虫を飼育する試みを継続して行っています。

 ミミズを1cmほどの長さに切って与えると、数時間後には多くの幼虫が群がってきます。しかし、1日ほど過ぎるとミミズの表面に水カビが発生して、幼虫は近づかなくなります。この短い期間にミミズを食べていると思われます。幼虫は1令のままですが、孵化直後の幼虫と比べると、全長が1mmほど伸び、体幅も太くなっています。僅かですが、幼虫の成長が分かります。

 サカマキガイを与えている幼虫も順調に成長し、成長の速いものは2令になり、3mmを超えるものもいます。

 カワニナを与える通常の飼育をしている幼虫は、大半が2令幼虫になり、大きなものは5mmほどになっています。カワニナをエサにしたものと比較すると、サカマキガイをエサにしたものは5割ほどの成長です。

 カワニナ以外のサカマキガイとミミズをエサにして育ててみると、カワニナより成長速度は遅いけれど、サカマキガイ、ミミズ共に幼虫の成長が確認できました。サカマキガイ、ミミズによる幼虫の成長が1令の時期だけなのか、今後も続くのか、調査が必要です。