7月6日(火) 幼虫飼育始まる

 孵化した幼虫が増えてきたので、産卵ケースのバットから飼育ケースに移して飼育が始まりました。

 孵化してエサを食べる前の幼虫は、全長1.5mm程しかありません。肉眼ではゴミと区別が難しい大きさです。

この小さな幼虫を数えて、200匹ずつ飼育ケースに入れていきます。幼虫がとても小さいので、200匹の1ケース数えるだけでも大変な作業です。4人の部員が1人4ケース分を数えて、16ケースを用意しました。

今年は1ケース200匹の通常飼育とは別に、1ケース500匹の密集飼育に挑戦します。

水替えし易いように、タッパの内側にナイロンメッシュを張り、その中に幼虫を入れます。エサのカワニナは、採集しやすい少し大きめの数ミリのものを殻を砕いて与えます。カワニナの殻を砕いて与える方法は、小さな稚貝が手に入らない場合などに良く行なわれる方法ですが、カワニナの肉汁で水がすぐに汚れてしまう問題点がありました。そこで、水替えを行ないやすくするために、神戸山手大学の吉岡さんの2017の論文にあった飼育ケースを参考に、ナイロンメッシュを貼ったケースをつくりました。この密集飼育は稚貝の採集が楽な夏だけにして、少しだけ大きくなった何百匹もの幼虫を、学区のいろいろな場所に放流できたらと計画しています。この500匹の密集飼育ケースを4セット用意しました。

 今年は、5200匹の幼虫で飼育を開始します。