7月18日(火) 極小の稚貝採りの工夫です

 ホタルの幼虫は、自分の体の長さと同じくらいの大きさのカワニナまで食べることができます。その場合、数匹の幼虫で1個のカワニナを襲わないと逃げられてしまいます。自分の体より小さな稚貝でないと、楽に襲って食べることができません。1令幼虫の今の時期は、幼虫の全長は2mm程なので、幼虫が食べやすい稚貝は2mm以下の極小の稚貝になります。この極小の稚貝を、ゴミや小石の中から探し出すのは非常に大変な作業になります。

 

 

 

そこで今回、3年生の部員ひらめきで、極小の稚貝を採集する新しい方法が考え出されました。仮の名前は「3枚重ね」です。

今までの稚貝採りでは、目の粗いふるいと目の細かいふるいの2枚を重ねて使っていましたが、新たに、より細かい目の網を張ったふるいを用意しました。このふるいを3枚重ねて、今までと同じように、カワニナプールの底の泥さらふるいに入れます。

 

 

 すると、3枚目のふるいに、今まで流してしまっていた細かな水やゴミと一緒に極小の稚貝が残っています。思っていた以上に極小の稚貝が多く含まれていました。

 

 

 

 ゴミや小石、大きすぎる稚貝などが入っていないので、極小の稚貝を探すには打って付けでした。小さな砂の中に混じった極小の稚貝を探すのも大変な作業ですが、今までよりもだいぶ楽に採集することができました。従来の方法では、30分ほどの平日の部活動時間で、400個ほどの稚貝を採集していましたが、今日は500個以上の極小の稚貝を採集できました。とても効率の良い採集方法を発見したかもしれません。